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松本清張を推理する (朝日新書 169)

松本清張を推理する (朝日新書 169)

松本清張を推理する (朝日新書 169)

作家
阿刀田高
出版社
朝日新聞出版
発売日
2009-04-10
ISBN
9784022732699
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松本清張を推理する (朝日新書 169) / 感想・レビュー

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KAZOO

阿刀田さんは宮部さんと同じようにかなり松本清張を読み込んでおられます。松本清張小説セレクション(全36巻)の解説をすべて行って文庫本にまとめておられたと思います。最後に作品名が書かれていますが27作品について、清張が小説にするまでの経緯や作法について述べられていて参考になります。新聞小説であった砂の器などについてはかなり大変であったことを述べられています。私もすぐ映画を思い出してしまうのですが、かなり内容は異なっています。

2015/09/22

i-miya

2010.06.29 (プロローグ)幽霊の 正体見たり 枯尾松。第1章 『或る「小倉日記」伝』。田上耕作。K.M(木下杢太郎)。 M32-M35 軍医部長として小倉赴任。その間の日記。山田てる子。決して甘くはないが、温かい障害者への目配り。母親のビヘイビア。第2章『張込み』。逃亡するもう一つの石井久一。

2010/06/29

犬こ

ゼロの焦点、点と線の有名どころから、デビュー作や連作短編など、なぜ清張はこの小説を書いたのか?背景や社会風潮も交えながら、阿刀田さんが、推理、解説。真実は、本人のぞ知るですが、このような本を作家に書かせる原動力を与える清張は今だスゴイ。

2016/11/05

とろとろ

「沈澱現象」というのが面白い発想。本を愛する人ならば、それは作家に限らず誰もが体験している現象である。即ち「読んだ記憶の底に滓(おり)のように淀んでいるものが、かき混ぜると、またあらたに広がる。」ということであり、例えようもなく見事に言い当てた表現だと思った。沢山ある清張作品の中から、ネタ話を繋ぐちょうど良い作品が次々と浮かんでくるのは、さすがプロ作家の沈澱現象のなせる技なのであろう。

2015/12/15

jima

先月亡くなった兄の書棚からもらってきた本。松本清張は父が好きで、中学生の頃から父の読んだ本を借りて読んだ懐かしい記憶。「黒い画集」や「ゼロの焦点」などを読み直してみたくなった。

2021/05/05

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