この国の冷たさの正体 (朝日新書)
この国の冷たさの正体 (朝日新書) / 感想・レビュー
徒花
後半は「なんでも自分の責任と考える必要はない」「まあいいかの姿勢を持つ」などいいことを言っているのだが、いかんせん前半がよろしくない。とにかくマスコミやら政治やら人々の意識やらが過度に「自己責任」を追及して弱者をいじめる社会になってしまったということが延々と述べられているので、読んでいると「日本はもうダメだな」と鬱々とした思いになってしまうだろう。そういうのに影響されやすい人が読むなら、本書は第3章以降だけを読むようにしたほうがいいかもしれない。
2016/03/03
ゆにこ
自己責任と言う言葉、近年よく聞くようになったなと思う。大抵使われるのは何かに失敗した人を叩く時。自分に対してじゃなくて、他人に対して使われる言葉。
2016/06/05
リョウ万代ホーム施主|貯金おじさん
今の生きづらい世の中の正体が、自己責任論であるとバッサリ切っています。いつ自分が弱者になるか分かりません。それを念頭に置いておかないと自分が弱者と認められない、人間が辿るのはきっと死になるでしょう。
2016/06/03
さぜん
「自己責任」という言葉の冷たさ。切り捨てる感じは否めない。相手の立場を思う想像力の欠如と、自分さえよければ的な発想が蔓延る現代に精神科医としての助言を呈す。情報弱者が苦境に陥らないためにはどうするか。「知る」ことこそが身を助けることがもっと認知されるべき。それにしても著者の執筆活動の幅広さや経歴がすごい。「80歳の壁」もバカ売れ。同じ著者だとは思わなかった。
2022/05/27
GAKU
アマゾンの社会心理学分野でベストセラーとの評判で、図書館の予約待ちからやっと回ってきて読むことができました。楽しみにしていたのですが、これがベストセラー?何だかなぁー、というのが率直な感想。論旨があちこち飛び、それぞれの意見が軽く、掘り下げがない。なんかしっくりこない意見も多々あり、私は著者にほとんど共感できませんでした。読まなきゃ良かった。
2016/03/11
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