百鬼夜行抄 14
百鬼夜行抄 14 / 感想・レビュー
A.Sakurai
「介添人」をはじめ、どのエピソードも基本アイディアは単純なのだがプロットが複雑になり、辻褄が分からなくなることがある。複数の因縁や関係が同時並行に描かれるからだ。時には時空を越えるので尚更だ。前からその傾向はあったが本巻あたり以降で顕著になる。尾白、尾黒の誕生譚の「天上の大将」、作者は兄妹だと思ったそうだが、これまでのエピソードでの描写からはそうは見えない。文鳥はきょうだいでも仲が悪いのは普通なので、文鳥飼いとして有名な作者だからこその発想か。
2022/09/30
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