東京どこに住む? 住所格差と人生格差
東京どこに住む? 住所格差と人生格差 / 感想・レビュー
morinokazedayori
★★★2016年出版の本なので、コロナ禍を経た今はまた状況が異なっているかもしれないが、面白くよめた。東京と諸外国の大都市、東京と郊外、東京と地方都市、東京の西側と東側など、様々な二項対立を用いたり、東京の人口の推移や、主要な地域の魅力などについて論じられている。文化的刺激が多く、クリエイティブな仕事に適しているという点が、一番の東京の魅力だと感じた。
2023/03/18
きゅー
テーマとしては、個人的な行動としての「引っ越し」と、国全体で見たときの「人口移動」の中間にあるものとして、統計データに出てこないこの国の社会意識や人々のライフスタイルの変化といったものを分析するところにあるという。そのためタイトルから想像される、東京のどこに住むのかというガイド的な内容ではない。さて、人はどのようにして住む場所を選ぶのだろうか。調査をした結果、住むところを決めた理由の答えで最も多いのは「よく覚えていない」だそうだ。住めば都とは言ったもので、人は誰しも住んでいる町に愛着を持つようになる。
2022/08/10
AM
こうして流行りの街は数年でローテーションのように変わっていくんですね。それぞれのテーマを伴って。どこに住むかはその人の価値観で良い気がします。ロハス、自然、ネイチャー…呼び名は様々ですが、田舎暮らしには根本的に合う合わないが厳然と存在することを田舎が嫌で飛び出した私は強く教えてあげたいです。案の定成功するケースは超レアのようです。
2023/06/11
りさ
地方の分散という政策は地方に住んでたときは魅力的に感じてたけど、人口減少が進む中、中央集権という未来の方がいいかも。 郊外への都市の拡散や持ち家の取得率を上げるって言うのは政策だったんだなぁ。昔の価値観に囚われず、どこにどういう形態で住むのが良いか良く考えていきたい。
2022/11/27
はちがみっつ
タイトルは軽いが、中味は東京一極集中どころか東京内3区集中現象が進む東京の不動産事情について。政策変更で、湾岸の高層マンションが建てられるのが許可されたころから、東京内でもある西高東低の不動産意識が変わりつつあること、都心5km圏内でも人口集中度合いがことなること、など。読みやすい文体で、さらりと本質をとらえていくこの本は大変面白かった。興味がある人にはお勧め。
2018/03/28
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