おかしな本棚
おかしな本棚 / 感想・レビュー
風眠
普段は、扉付きの本棚にしまってある本たち。医療用のガラス棚を「本を飾るための本棚」として、季節ごとにテーマを決め、本を入れ替えている。「これは是非とも表紙を見せたい!」「この本は背表紙が素敵だから、隣り合わせになる本の背表紙も同系色にしたほうがいいかな?」そんな風に悩みながら、古い小説や大好きな詩集、写真集などを飾る。時には、全集の中から一冊だけ選ばれることもある。幸せなひとりドラフト会議。「これは本棚の本です。本の本ではなく、本棚をめぐるあれこれを考える本」という序文に、同類を見つけたようで嬉しくなる。
2018/05/21
masa@レビューお休み中
おかしい…。もちろん、おかしな本棚なのだから、おかしいのは当然なのだが、そうではない。何がおかしいかというと、今まで読んだ商會の本と様子が違うことだ。面白おかしい妄想の世界ではないのだ。そして、なんだか取っ付きにくい。今回の商品の紹介は、ひたすら本の背表紙を見せることだ。しかも、その本の中身については、ほとんど触れることがない。つまりは、本の背表紙から得られる以上の情報は、ここには存在しないということだ。これはもはや本を読むという感覚ではない。美術館で絵画を鑑賞するように本棚の写真を見ている気になるのだ。
2014/03/06
れみ
一つのテーマのもとに集められた本で作られた様々な「本棚」の本。こうしてみると世の中には本当にたくさんの本が存在しているなあとあらためてビックリさせられる。そして当然のことながらというべきか読みたい本が見つかってしまった^^;そして私の本棚にも買ったきり読んでない「罪と罰(上・下巻)」が…!
2016/01/20
ちはや@灯れ松明の火
背中で語るのは男だけの専売特許じゃない。本棚にずらりと並んだ背表紙たちもまた、語られていない物語を包んだまま静かに佇んでいる。まだ読んでいない本の中に息づく自由な風。これから読める愉しさと、いつでも読める優越感と、読んでしまえば自分だけの特別な一冊ではなくなってしまうさびしさを潜めて。いつか読んだ本の奥に寄せては返す波打ち際、初めて読むようなおぼろげな記憶とページの間に挟み込まれた思い出たちが浮かんでは消えて。同じ本を並べても、あなたの本棚にはあなたの、わたしの本棚にはわたしだけの物語が仕舞われている。
2014/02/24
kinkin
図書館で借りたけど面白くて返すのが嫌になった本。本好きにはたまらない 本好きのための本、そしてこの本をどれだけ楽しめるかが本好きのバロメーターかもしれない。
2013/07/06
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