今治タオル 奇跡の復活 起死回生のブランド戦略
今治タオル 奇跡の復活 起死回生のブランド戦略 / 感想・レビュー
5 よういち
かつて愛媛県今治市は活気に満ちた一大織物産地であったが、1980年代に安価な輸入品が激増し、今治タオルも苦境に立たされる。今治タオルの復活をかけたブランド戦略について、請負人の佐藤可士和と依頼人の四国タオル工業組合の取組みは様々な場面で応用できそうだ。◆ブランデイング=本質的価値×戦略的イメージコントロール◆まずは作っている本人も気がついていない本質的価値を徹底的に見極める→見極めた価値をどう伝えていくか→食品問題から得たヒントを本筋に考える→一企業ではなくチーム今治タオルが勝つ戦略→ネームバリュー浸透
2019/04/24
あっか
無地のタオルに赤と青のロゴを見るだけで今治タオルだ、品質が良さそうだなと一発で思います。そんなブランディングを作り上げるまでにこんなストーリーがあったとは!前半は佐藤可士和氏の戦略。ロゴに込められた意味、そして作る時に何を考えているか目から鱗。PR会社という物があることも初めて知りました。やっぱり餅は餅屋だなあと強く実感!後半の組合側から見た佐藤可士和氏のアドバイスや例え(炊きたてご飯にわざわざカレーをかけるのかや、優等生のままでいい等)にも舌を巻きます。佐藤可士和氏の他の本も読んで見たくなりました!
2018/05/05
Willie the Wildcat
正にブランド戦略。無論、差別化可能な製品・サービス、そして”人”が根底。ロゴは、皆の熱い思いの結晶!制度変革など目に見える施策以上に、各種施策実現に至るまでの過程が見所。至極当然だが、視点を変える重要性と(ビジネス上の)近視眼の辛さを再認識。真剣なぶつかり合いから生まれる”何か”。この最後のエッセンスが、次ステップへの原動力となる。やはり気になるのは「今後」。如何に持続的発展を成し遂げるのかは、どの企業の命題でもある。築いた信用を糧に更なる飛躍を期待。「今治タオル」、違いを実感してみたいなぁ・・・。
2015/01/15
ふ~@豆板醤
3。シクロ本。久々の可士和さん本。低予算という条件のもとプロジェクトを立ち上げ軌道に乗せるまでのお話。白いタオルを売り出すのに水で例えたエピソードが印象的。「寝る間も惜しんでアイデアを考えるほど没頭するためには、クライアントの意向を他人事ではなく゛自分事゛にしなければならない」「本質的価値×戦略的イメージコントロール=ブランディング」「クリエイターの仕事は、前例をそのまま当てはめるようなルーティーンになったら、絶対に上手くはいかない」「一日では築けないのに、一日で失うのがブランド力」
2017/04/08
おいしゃん
いつの間にか全国区かつ高級ブランドとなった今治タオルだが、ここまで切羽詰まった状態からの逆転だったとは、驚き。 ほとんどがタオル組合側の記述なので、佐藤さんのプロデュースについて読みたいと肩透かしかも。
2021/09/29
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