ちいさいタネ
ちいさいタネ / 感想・レビュー
やすらぎ
子どもの頃、こんな素敵な絵本に出会えていたら。絵の存在感、色彩と鮮やかさ、美しさ、そして自然に身を任せて抗わない表現力、清らかな心がないと描けない絵本です。お部屋に並べて飾りたい。まさに絵になります。…エリック=カールさんの蒔いたタネはどこまでも飛んでいく。世界中の沢山の子どもたちにも届き、心の中で大きな花を咲かせているのかな。もしかしたら私のお庭にも来てるかな。…ちいさなタネは、私たちの気づかないところで、今も仲間と一緒に大きな空を風にのってに飛び、海超え山を越え、皆さんの足元に届いていることでしょう。
2021/09/08
Kawai Hideki
実りの秋。強い風に吹かれてパチンと跳ねた小さなタネたちがたどる旅路のお話。空高く舞い上がりすぎて、太陽に焼かれてしまうタネもある。氷の山で力尽き、芽を出さないままのタネもある。海に沈んでいくタネ。砂漠に落ちて芽を出せないタネ。肥沃な土地に落ちたと思ったら鳥に食べられてしまうタネも。芽を出してからも、大きな草に成長を邪魔されたり、人間に踏まれて大きくなれないタネもある。花をつけても折られてしまうタネもある。そして、限られた小さなタネだけが次の世代にタネを残す。何が良いか悪いかはわからない。それが運命か。
2017/03/07
モリー
好きだな〜、この絵本。小さな種は、小さな種だったから、そして、とても幸運に恵まれていたから花を咲かせることができたのですね。翻訳が気になる所が一箇所がありました。“がんばったちいさい草は、…”の箇所の原文はどうなっているのでしょう。私には、草ががんばったとは思えませんでした。
2021/06/19
りなお
図書館本。エリックカールの生き生きとした色づかいが好き。種が風に乗って運ばれ、根づき、花を咲かせ、また種を風に乗せる。何万もあるであろう種が花を咲かせるのはやはり奇跡に近い出来事で、でもそれが途切れることのない仕組みになっている。自然って凄いなぁ。
2021/11/28
Shoko
図書館本。読み聞かせ。ちいさいタネが大きな花を咲かせるまで。長い旅の途上には、未知の危険がいっぱいでした。エリック・カールらしい鮮やかな色彩のコラージュが美しい一冊でした。
2021/06/20
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