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ぼくとお山と羊のセーター

ぼくとお山と羊のセーター

ぼくとお山と羊のセーター

作家
飯野和好
出版社
偕成社
発売日
2022-09-26
ISBN
9784033502502
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ぼくとお山と羊のセーター / 感想・レビュー

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ヒラP@ehon.gohon

家で育てたヒツジの毛で、自分のセーターを作るなんて、なんと贅沢な思い出でしょう。 飯野和好さんの思い出をそのまま絵本にした、とてものどかな絵本です。 ドラマチックな展開ではありませんが、とても牧歌的な風景が印象的です。

2022/12/06

kayo

【2/10はニットの日で選書中】飯野さんの実話。飯野さんは1947年生まれ。義父母と同じくらいの時代を過ごしてる作家さんだったんだ。少年時代は戦後の困難が少し和らいだ頃だろうか。秩父の山村で羊を飼い、蚕を育てる。家族一緒に働き寝起きし自給自足で生活する。次に刈る羊の毛は自分のセーターになる、それを楽しみに家族を手伝う。刈られた毛は専門の人が染め、編まれたセーターは手編みじゃなくて機械編みなのが実話らしくて良い。実家の母も編機持ってた。便利だけど複雑な現在を他所に置いて、こんな暮らしがしたくなる。

2023/01/09

りらこ

懐かしい羊の匂いと、もこもこした毛に掌を埋めた時の温かさを思い出す。 でもそれは自分のための羊ではなかったので、ぼくのセーターになる楽しみと嬉しさはひとしおだろう。 主人公の生き生きとした生活は、今なんでもコンビニやスーパーやどの地方でも同じお店の並ぶショッピングモール(それはそれで貴重な存在だが)にて手に入る生活から見るとかけ離れている。 だから憧れる。生活に緑や季節や香りが立ち上っている。

2022/08/15

うー(また遅くなります)

〈絵本〉絵本作家飯野和好氏自伝のあったかい1冊。家族みんなが仲良く当たり前のように家のお手伝いをする子ども達。モッコモコの羊の毛で自分だけのセーターを編んで貰うという優越感。濃厚な四季折々の生活が羨ましくなる。これは何時頃のお話?と読み進むと最終ページに飯野氏の写真が掲載されていた。(1956年、小学4年生の飯野氏)

2023/07/01

spatz

これはぼくが小学校の頃のおはなしです とはじまる。画面いっぱいに広がる、目に飛び込んでくる、豊な色彩と「なつかしい日本の風土」と表される、山の光景。茅葺き屋根があって、ただいまーと帰って来ると土間があって囲炉裏があって。たくさんの動物たちに囲まれていて。とうちゃんかあちゃんじいちゃん、家族ははいつもお外で働いていて。羊を飼っていて。帰ったかー羊を上の草場に移しといてくれーーと山の斜面から飛んでくる家族の声。 春夏秋冬の山の風景。夏には蚕。 そして、ぼく、は、今度作ってもらう予定のセーターに思いを馳せる。

2022/08/23

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