お月さまになりたい
お月さまになりたい / 感想・レビュー
ほんわか・かめ
1972年あかね書房版の改訂版。絵は佐野洋子さんから及川賢治さんへ。今の子たちが読んでも違和感ないくらいには修正されていた。犬の台詞は本来の性格を損なわないように、少し硬い言い回しのままだったので安心した。(「よその犬なんかとなれなれしくしないでいただきたい」) 姿を自在に変えられる不思議な犬。お月さまに憧れるあまり、最終的にはお月さまになりたいと言う。犬と少年のやり取りに愛が見え隠れするのがたまらなく良い。まるで星の王子さまと薔薇の花のような。ちょっと違うか(笑)〈2022/偕成社〉
2023/12/23
昼夜
なるって強く思えば月にもなれちゃう不思議な犬を見てると誰に何を言われても夢に向かってブレずに頑固に貫き通す意志が自分にはなかったなぁとしんみりしました。色んな淡い夢があったけど全部憧れで本気じゃなかった。夢に向かって努力する方法もどこかで教えてくれたらよかったのにな。
2022/10/15
spatz
この、へんな犬とぼく、のお話が世に出たのは、1972年のことだという。 50年前になる。小さい頃に読んだだろうか、覚えていなかった。書名で検索してみると、佐野洋子さんの表紙が見つかる。 50年を経ての復刻。 #NetGalleyJP
2022/09/01
遠い日
犬とぼくとのぎくしゃくしたやりとりは、結果ふたりを切磋琢磨するものとなったのではないかな?そのまんまの犬でそばにいてほしいぼくと、お月さまになりたい犬との乖離は埋まらないように見えて、一度はぼくから旅立っていった犬も、本当のところぼくが好きで仕方なかったんだね。ひたすら行かせるまいとがんばるぼくの気持ちを振り切って、一度は自分の思うようにしてみた犬。行間が深い。いろんな葛藤を乗り越えて、ふたりはお互いを得たんだねぇ。#お月さまになりたい#NetGalleyJP
2022/09/12
だけど松本
へんないぬー
2024/02/05
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