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精霊の守り人 (偕成社ワンダーランド)

精霊の守り人 (偕成社ワンダーランド)

精霊の守り人 (偕成社ワンダーランド)

作家
上橋菜穂子
二木真希子
出版社
偕成社
発売日
1996-07-11
ISBN
9784035401506
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精霊の守り人 (偕成社ワンダーランド) / 感想・レビュー

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ちはや@灯れ松明の火

光と影が交わった時、絡み合い生まれる複雑な文様で世界は彩られる。けれどどちらが光でどちらが影なのか。目に見える世界サグと見えぬ世界ナユグ、異なる伝承を有する海を渡って来た民ヨゴと先住民ヤクー、宮殿に住まう星読みと野を闊歩する呪術師、そして三十路の女用心棒と皇国の第二皇子。同じ地に在りながらも重なることのなかった道は精霊の卵によって結び付けられ、ひとつの大河となる。精霊の守人たる少年と彼の守人たる女性、運命の激しい流れに呑み込まれながらも、時に抗い時に受け入れ進んでいく。抱く卵の中に、其々の未来を宿して。

2010/09/16

糸車

読書会でご一緒している70代の方からのおすすめ。面白かった!ロマンス小説を読んでいるわたし、戦うのが女性で薬師が男性、しかも年下、幼馴染!という設定に密かに萌え(笑)。女用心棒バルサを育てたジグロが言った”人生を勘定するのはやめよう、不幸がいくら、幸せがいくら・・・、金勘定するように過ぎた日々を勘定しても空しいだけ”という言葉が心に残る。重い荷を背負わせられた皇子、チャグムが「なぜおれなんだ」という思いを持ちながらも前を向こうとする強さに彼なりの答えをみる。バルサとタンダと一緒に暮らせたらよかったのにね。

2015/07/15

R

東洋ファンタジーを堪能できました。精霊の卵を産み付けられるという運命にあった皇子チャグムの成長がとても丁寧に描かれていて、素晴らしい物語でした。主役は、少年の用心棒であるバルサで、その暗い過去や、チャグムに対して自分の過去を投影したかのような母性、あるいは父性、親という存在を知らずうちになぞっていく姿も感動的。冒険物語で殺陣も出てくるけど、人間同士のやりとりや、人生の選択といったことが美しく描かれていたと想いました。

2017/05/24

Rin

【図書館】読友さんのオススメ本。本の存在は知っていたけど、オススメしてもらわないと手に取ることはなかったので本当に感謝です。しっかりと作り上げられた世界観と大人が読んでも楽しめる深みもあり一気読み。「なぜ自分だけ…」そう思うことは多々あるけれど、苦しんで向き合ってゆっくりでも自分の中で折り合いをつけて前に進む。周りの人を思いやる心や感謝の気持ちを抱けるようになる過程がチャグムを通じてしっかりと読み手に伝わってくる。それ以外にも国として在り方や伝承についてと盛りだくさん。実写ドラマ化と続編が楽しみです!

2016/03/19

桜父

アニメ版を観ていたので、ストーリは知っていたがそれでも原作を読んで良かったと思う作品ですね。用心棒家業を生業をとしている「バルサ」は新ヨゴ皇国の皇子「チャグム」の命を守るよう母親の二ノ宮に嘆願される。チャグムは「ニュンガ・ロ・チャガ」<精霊の守り人>だった。 漢字にできる文章をあえて平仮名にしているので、慣れるまで時間がかかったが、それでも一気に読んでしまいました。シリーズ物なのでこれから暫くは楽しめそうです。「二木真希子」さんの挿絵も素朴さがあって良いです。

2015/09/01

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