鏡のなかのねこ (偕成社文庫 3218)
鏡のなかのねこ (偕成社文庫 3218) / 感想・レビュー
すいそ・はいどろ
子供の読んでいた本を斜め読みすると、自意識が生まれ始め、不条理に憤る若々しい精神が、時間軸を利用しながら描かれていました。子供のころ、案外、色んなことが納得がいかなくて、怒ったり、諦めたり、苦しい思いをしていたことを思い出します。もう少し子供に優しくしなければいけないのかなあ。少し反省。
2018/07/22
茶幸才斎
優しい父は好きだが、母とは何かといがみ合い、家政婦の愛情はときに煩わしく、学校の友人は自分を物笑いの種にする、だが新しい転校生とは古代エジプトの話でウマが合いそうだ。そんな多感で夢見がちな少女イリンが、ある日博物館で頭をぶつけ、古代エジプトの富裕層の娘イルンの意識に入り込む。だが、そこで彼女を取り巻くのは、現代と何ら変わらない人間模様。「なぜ、ある人は貧乏で、ある人は金持ちなの?」(p.232)時は円を描いて繰り返す、と云うより、人は遥か昔から変わりなく同じことを続けているだけ、と考える方がすっきりする。
2016/01/22
ジジ
懐かしい感じ。小学校の図書館にこういうのいっぱいあったよね。思春期の少女の痛々しいまでに肥大した自尊心、あるいは自虐心。ひりひりするようなむき出しの自意識がたまらんです。こういう痛みを経験して少女は大人になるのだ。
2011/02/15
さくら🌸
う〜ん つまらなかった。古臭い感じ。実際に古い本なのだけど...。
2009/02/12
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