私のアンネ=フランク (偕成社の創作文学(29))
私のアンネ=フランク (偕成社の創作文学(29)) / 感想・レビュー
モルテン
13歳のゆう子の「アンネ=フランクを知らないで書きつづけてきた、アンネ=フランクへの日記」と、彼女の母親の蕗子の手記からなる物語。現代の日本に住む日本人の私と、アンネ=フランクを繋げる架け橋のような本です。最初、アンネを「お話の中の人」と捉えていたゆう子は、様々な出来事に遭い、最後「あなたはほんとうにいた人だったんですね」と呼びかけるに至ります。また、蕗子パートでは、日本人である私たちは、アンネそしてアウシュビッツとどのように向き合えばいいのかを問うてきます。でも、明るい場面も多々あって。名作です。
2014/03/18
椿子
うーん重くて深い。いわれのないにくしみ、については、凄く納得してしまった。どうしようもなく苛々する人っているものねえ、特に相手が何をしたわけでもなく。ただそれが組織になるともっと駄目だよなあ。あとは日本人が朝鮮人に対して何をしたのか、とか、多分皆忘れてるんだよなあ。でもされた方は覚えてる。 何となく戦後って、まだ続いてて凄く凄く深い問題なんだなあと、思った。遥か遠くの昔の話じゃないんだよなあ。
2011/07/06
yoko
集団的自衛権の行使容認。昔この本を読んだ時には実感がなかった「あしおと」が着実に聞こえてきている。今こそ、たくさんの人に読んで欲しい本。ゆうこと直樹の物語達は、忘れっぽい私に、いつでも警鐘をならしてくれる。
2014/07/02
まこまこ
私は、アンネあてににっきをかいたというところが面白いと思いました。 アンネがかくれがでどんな生活をしていたのかきになりました。 シャワー室だと思って、入ったのがガス室だったというところが、ビックリしました。私は、ガス室で、たくさんのユダヤ人が殺された、というところがびっくりしました。
2012/04/05
しま
再読。「忘れっぽい日本人」とは、耳(目?)が痛い。 ただ、「鬼を繋ぐ鎖」の意味がちょっと分からなかった。過去を忘れさせない、記憶を風化させないための「鎖」ってことなんだろうか?
2011/05/07
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