オリバー・ツイスト 上
オリバー・ツイスト 上 / 感想・レビュー
田中峰和
行き倒れの若い母は救貧院でオリバー・ツイストを出産して間もなく死亡。孤児として非人間的な扱いを受けて育ったオリバーは、教区吏のハンブルや家政婦長のコーニー夫人から虐待を受け、仲間からも虐められる。産業革命による貧富の格差、その犠牲者となったのはオリバーのような孤児。孤児に限らず5~6歳の児童でさえ12時間以上も働かされるのが普通だった。だが、児童福祉法が存在する現代でも、母親や同居する男から虐待を受け殺される子どもたちは後を絶たない。子どもにスリをさせて贅沢に暮らすフェイギンはそんな虐待犯を連想させる。
2020/02/04
ヘビメタおやじ
「クリスマス・キャロル」以外を初めて読みました。面白さに驚いています。ストーリーもさることながら、権威に対する皮肉たっぷりの語り口が楽しいし、下衆な人々の姿もストレス少なく読んでいられます。過酷な運命のオリバーのハッピーエンドと、腐った人々への鉄槌を期待して下巻へ進みたいと思います。
2021/02/16
ボウフラ
過酷な状況の中で生きるオリバー。幸せを手にできるのか?下巻へ
2022/10/18
はしめ
あまりに死が近い。当たり前のように命は軽んじられている。これはそんな世界の話。ジャン・バルジャンをおもいだした。
2021/12/07
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