軽装版 天と地の守り人<第3部>新ヨゴ皇国編 (軽装版 偕成社ポッシュ)
軽装版 天と地の守り人<第3部>新ヨゴ皇国編 (軽装版 偕成社ポッシュ) / 感想・レビュー
財布にジャック
遂に、大好きなファンタジー作品の最後の幕がおりてしまった。全編を通して魅力的な世界や登場人物やストーリーを堪能させて頂きました。作者がこの巻でどう幕引きをするのか心配でしたが、心配には及ばずなるほど~と思いました。この巻では、ラウル王子とヒョウゴ、チャグムと帝、そしてバルサとタンダのシーンが特に胸に刻まれました。あ~、でも、読み終わっちゃって本当に寂しいです。
2010/09/15
まるる
とうとう読み終わってしまった。ここまで来ると、どんな困難はあろうともチャグムは大丈夫!って思えるから、ずっとタンダが心配で心配でならなかった。やっと見つけたと思ったら…。もう上橋さんはタンダにどこまで辛い思いをさせるんだ。でもそのあとのバルサの対処がさらに凄かった。子供には分からなくても大人だから分かるよ。「幾度も、この身に触れた手」の意味。とても深い愛情で結ばれてるって分かるよ。最後の最後で二木さんの本編には使われなかったイラストを見て、また涙があふれてきたよ。チャグムにも見せてあげたいよ。
2016/12/23
ケロコ
『父上、おさらば!』胸を打つ、チャグムと父の帝との別れであった。いくつもの苦難を乗り越えて新たな旅立ちを迎えたチャグム。バルサとの別れ、シュガとの対面など目まぐるしい展開なのに物語はゆっくり進んでいった。ヒュウゴの語りも圧巻であった。男らしい男達と、男勝りのバルサ。人が人を支配することの虚しさをこの本は教えてくれた。まだまだ続いて欲しいという思いが強く残るが、一先ずこれにて終了のようだ。バルサの『おーい、かえったよ!』で物語が終わるのがにくい。大満足の結末であった。
2015/03/10
まりもん
何とか戦争を終戦することが出来たけれど失ったものが多かったな。タンダを心配して看病するバルサの姿を読んでいつもと逆だな。戦はやっぱり何も良いことをよばなかったな。。ラストゆっくりだけど以前の生活に戻りつつある情景がかかれていて良かった。
2016/11/10
れいぽ
私たちは新ヨゴ皇国の歴史的ターニングポイントに立ち会えたんですねー。読み終わってからも新ヨゴ皇国は連綿と続いていくのですね。上橋さんに物語の種がふってくれば、その後のチャグム、バルサ、タンダ、トロガイ師etcに再会できる日がくるんだろうな。天である帝と地であるチャグムは決別することでしか分かり合えなかった。帝の「あの子は運の強い子だ」の言葉は、最初で最後の父親らしい言葉。切ないですね。バルサとタンダの絆も素敵だなぁ。誰もが持っている愛情が世界に広がり大事な相手をも包み込む。誰もが誰かの守り人なんだなぁ。
2010/11/08
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