過去六年間を顧みて かこさとし 小学校卒業のときの絵日記
ジャンル
過去六年間を顧みて かこさとし 小学校卒業のときの絵日記 / 感想・レビュー
吾亦紅
かこさとしさんが小学校卒業のときに綴った作文集のタイトルが『過去六年間を顧みて』。先生が教卓上に山のように原稿用紙を積み上げて、「何枚でも思う通りに書け」と言われたのがとても嬉しく、張り切って書き上げたそうだ。表紙に挿絵付きの本文、扉や目次もあり、製本までされている100頁超えの超大作。挿絵のデザインがとにかく素晴らしいし、文章もかしこまっているのに独特のユーモア。私自身は絵本に接することのない家に育ったので、育児をしていた時に子どもと一緒に夢中になって読んだ。かこさとしさんの絵本、面白かったなあ。
2021/08/20
なにょう
1938年に小学校を卒業。80年前の卒業文集がよく残っていたものだ。栴檀は双葉より芳し。当時より画才、文才が光る。★卒業記念に伊勢へ。神宮や夫婦岩は今も当時も変わらないみたい。当時もお受験はあった。かと思えば、小学校出てすぐ働かなければならない子も。★小二で上京してイジメにあうも忍術を編み出し対抗したとか?もともとは三重県島ケ原村にルーツがあるそう。忍者の末裔だったかも?
2018/06/30
杏子
かこさとしさんの、小学校6年間の日記。小学生のうちから絵が得意だったのですね。字もお上手。今と昔を比べたらおかしいだろうけど、やはり考えが違います。添えられた絵も何とも言えない味があります。当時の住んでいた町の地図も様子がわかるようになってます。家族や友人の写真もしかり。当時を忍ぶ縁に。これは大人が読むための本なのでしょうが、日記の部分のみ今の小学生でもわかるような本になっていたら!と思いました。いじめっこに対抗するために忍術を編み出したことや、運動会の練習で倒立をしていたら勢いよすぎて…等々面白いです。
2018/07/16
チロル
図書館本、母選。今年5月に92歳で亡くなられた絵本作家でもある かこさとし さんの最後に出版された(2018年3月発行)作品です。かこ さんが、小学6年生の卒業時に寄せた文集(1~6年生までの思い出記)を作品にしたためたモノです。当時の字も、絵も、とても上手いな、という印象を受けました。やはり、戦争ということにおいて、世の中は¨お国の為¨という意識が色濃い時代だったのだなと言うことも。様々な賞状を戴いているかこさん、改めて凄い人です。そして、彼ら3人の子どもを育てられた両親も子を思う心、素敵です😊
2018/07/15
みよちゃん
かこさとしさんのおとうさんが取っていてくれた日記や写真、あとがきにジンときた。父とほぼ同時代に生きたかこさとしさん。その父も今年亡くなり思い出の品はあまりなく、戦時中の体験した思い出の原稿があるので、文集でも作ろうかなあと思う。
2018/10/24
感想・レビューをもっと見る