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デルタの羊

デルタの羊

デルタの羊

作家
塩田武士
出版社
KADOKAWA
発売日
2020-10-07
ISBN
9784040650647
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デルタの羊 / 感想・レビュー

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starbro

塩田 武士は、新作中心に読んでいる作家です。著者の新境地でしょうか、本作はアニメ業界再生物語でした。著者は、こういった作品よりも、『罪の声』のような骨太のミステリの方が好い気がします。作中作『アルカディアの翼』の全編を読んでみたい。 https://www.kadokawa.co.jp/product/321804000674/

2020/12/03

旅するランナー

人生のスタートラインって、自分の本当の役割を見つけたときに引かれるもんじゃないでしょうか。アニメ好きならメチャクチャ楽しめる業界話が長く続いてヤベ~って感じだけど、途中から人間ドラマ色が強くなってヤベ~って思えてきます。挫折を乗り越えて生み出される芸術のカタルシスを味わえます。自分に本当に合う小説のボーダーラインを早計に引かなくて良かったです。正論of正論でしょ? 辛くなったら、風呂上がりに読書したらハマるかもね、アニメ最高!ってな具合に。

2020/11/23

ウッディ

「アルカディアの翼」に魅せられた渡瀬と文月は、制作とアニメーターになり、この小説のアニメ化を目指す。薄給で多忙な業界故に、仕事への愛と人同士のつながりがなければやっていけないアニメの世界、一旦頓挫したように見えた「アルカディアの翼」のアニメ化であったが・・。読み進めるのにとても時間がかかってしまった。原作小説と劇中劇、なかなか凝った構成だったけれど、自分がアニメの業界を理解できていないからなのかなぁ?アニメに携わる人たちの大変さと情熱だけは確かに伝わってきました。

2021/02/19

utinopoti27

本作の主要人物は二人。アニメのビジネス面に関わる製作プロデューサー・渡瀬智哉と、制作側のアニメーター・文月隼人だ。基本的な構成は、『アルカディアの翼』のアニメ化を巡り、立場の異なる二人の物語が交互に進行するというもの。致命的な難局を乗り越え、目標に向かって不屈の闘志で挑戦し続けるスタッフたちの気概は、痛快そのものだ。だが一方で、彼らの「アニメ愛」をいいことに、ブラックな労働環境に依存し続けている業界の現状は、客観的に見て歪んでいるのだろう。綿密な取材をベースに展開する塩田流お仕事小説は一味違う。

2021/04/01

のり

原作「アルカディアの翼」に魅了されたアニメーター達。アニメ化に向けてクリアしなければならない壁が数多くあるが、実現にむけ一歩一歩近づいていたはずが…白紙に戻りバラバラになったはずの仲間が再び一堂に会する事に。アニメーター達の横の繋がりや、志を同じくした時の強さはハンパない。諦めないプロ集団最高。「アルカディアの翼」は別冊で読みたい。

2021/04/25

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