変態王子と笑わない猫。(7) (MF文庫J)
変態王子と笑わない猫。(7) (MF文庫J) / 感想・レビュー
スズ
季節は冬で、小豆家でのクリスマスパーティー、筒隠姉妹との初詣、鋼鉄さんの受験などイベントが盛沢山だった。横寺が修学旅行の事件の罰で清掃活動をやらされる中、監督役の副部長が彼をからかいながらも味方になってくれていたのが嬉しかった。旅行以降筒隠が横寺と距離を取り、自分自身を変えようとして上手くいかなかった時に、小豆梓と互いに本音をぶつけ合い、二人の間に絆が出来て良かった。猫神に自分の力で誰かを助ける事を期待し、それを求めている君は歪だと指摘されるも、自分の考えを曲げない横寺がどこかで大きな失敗をしそうで怖い。
2016/10/23
Yobata
修学旅行での一抹の末、横寺だけでなく小豆梓にさえ距離を取るようになった月子。のでクリスマスは小豆一家と過ごす事に。さらに初詣も鋼鉄さんと共に行きそこでは会えるが小豆と遭遇し逃走する。仲を良くしたい小豆は月子の誕生日にサプライズを計画するも…。クリスマスわんこに初詣にゃんこ、そしてラストはわんにゃん大戦争!冬を彩る数々のイベントが、成長したいにゃんこ月子と悟りの境地まで成長したようなわんこ小豆の大駆け引きw!月子ちゃんは、修学旅行でのダメージが相当深かったんだろうねぇ…自分で頑張ろうとしてるんだけど→
2013/10/23
shin
月子は陽人との関わりに自信を持てなくなり、小豆と陽人を避けるようになるも再び小豆と対決の時が訪れる7巻。陽人視点の地の文が面白く、猫神との絡みでは真っ当に変態王子だったのも印象的。関係に名前をつけないと安心できないのは寂しいかもという言葉は自分にも通じる所があり心に残った。陽人には見えてないものもあるよなと思わされる月子と小豆の2人だけのやり取りで何が語られたのかとても気になり、3人の描写から本音と建前を意識させられるお話でした。陽人の目を背けたい自己が出てくる感じと、謎の男の一言は不穏で続きが気になる。
2013/11/06
メロリン@5月は再読強化キャンペーン!
今巻ではこの作品の原点である『本音と建前』を垣間見る事ができ、更に『児童福祉クラブ』『アニマル喫茶』『肉まん』などが登場し、今回は猫神を中心にした話ではなかったですけど、ある意味でこの作品の本質というか原点を思い出せる巻だったと思います。日常パートが中心で物語としてはそこまで進展してないですけど、作品の折り返し地点としての役割があるような気がします。あと個人的にですが71Pの2ショットイラストは2013年のベストイラストになりました。
2013/12/07
謡遥
「そうだね、カントクは大事だね……」読了。そうですカントクは大事です!はまあいいとして。今回は『気を付けろ、あなたが深淵を覗く時、深淵もあなたを覗いている』って一文を思い出さずにはいられない話でした。主人公として関われないことに不満を感じてしまう自分。傲慢な感情は抱いてしまったら、気づいてしまったらもう戻れない。さて変態王子は如何にする?
2013/11/06
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