明治の怪談実話 ヴィンテージ・コレクション (幽ブックス)
明治の怪談実話 ヴィンテージ・コレクション (幽ブックス) / 感想・レビュー
王天上
とにかく話のバリエーションが少ない。ほとんど二つだけといってもいい。こうなってくると現代の実話怪談があやしくなってくるわけで。
2016/09/17
紅独歩
昭和・大正と続いた「怪談実話ヴィンテージ・コレクション」も今巻で目出度く完結。いずれ「平成ヴィンテージ」が出るかもしれないが、当分先の話だろう。このシリーズ、ヴィンテージと冠するだけあって、まずお目にかかれない稀覯本揃い。まして、明治というのは西洋文化の奔流にのみこまれ、旧いモノはなんでも無価値と捨てていた時代だから、特に貴重だ。怖いモノを好む心理の普遍、その怖いモノの時代の変遷による変りようを噛みしめると、また味わい深い。
2014/07/30
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