KADOKAWA Group

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そこはかさん (幽ブックス)

そこはかさん (幽ブックス)

そこはかさん (幽ブックス)

作家
沙木とも子
出版社
KADOKAWA/メディアファクトリー
発売日
2014-05-16
ISBN
9784040667416
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そこはかさん (幽ブックス) / 感想・レビュー

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mocha

幽霊でも妖怪でもない、古い家に住み着いているモノ。まっくろくろすけかと思ったら、案外因縁めいたものがあるようで…。京都、立山、英国をそれぞれ舞台とした連作短編。種麹屋とか薬種屋とか面白そうな設定が活かされてなくて残念。不思議な存在を曖昧に受け止めることを描きたかったのだろうが、曖昧すぎたり説明不足でわかりづらい箇所も多く「それはあとで」とおあずけばかり。う〜、もやもやと不満が残る。

2017/08/05

鷺@みんさー

旧い家には、不思議なこまいもんがおって、悪戯したり、時には命を助けてくれたりする。それらはまっくろくろすけと呼ばれていたり、そこはかさんと呼ばれていたりする。ちなみにアクセントは「そ」ではなく「さ」に付ける。ホラーミステリ短編連作の形式で、ミステリとしてはちょっとわかりにくいのが難点。結局どないなんかようわからんかった。「あやふやが味」というのでは、無くてね。とは言え京都弁多数ちりばめた語り口、出てくるキャラもみんな味があり、著者の建築やアンティークに対する愛もひしひし感じられる。ラストはうるっと来た。

2020/09/23

らむり

幽怪談文学賞受賞作を含む連作短編3本です。最初の2作品は面白かった。座敷童系のアヤカシが出てくる、というだけで、ホラーとか怖いお話ではありません。双子の弟妹が可愛い!

2014/06/08

ミーコ

初読みの作家きでした。怪談文学短編部門大賞受賞作と言うのにひかれて読みました。不思議なお話でした。ストーリー的には 微妙かも・・・ もう少し怖いのを期待してました。ホラーと言うより ファンタジーっぽいようなー?

2015/02/03

キキハル

京都の旧家にはあるかないか分からないものが棲みついている。見えたり見えなかったりするそれは「そこはかさん」と呼ばれるもの。深く考えると陰惨な内容なのだが、全編を流れる柔らかな京都弁がうまく覆い隠しているようだ。美代の逞しい明るさや、無邪気な双子の可愛らしさが微笑ましい。英国にまで話を拡げ作り過ぎの感はあるけれども、蒔いた種はきちんと刈り取ってもいる。でも小物使いがちょっとぎこちない。あと一歩、ユーモアにするのか、恐怖を深めるかするとより面白くなる気がする。悪くない読後感なので、次作にも期待です。

2014/07/07

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