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まぶしい庭へ

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作家
エミリー・ディキンスン
ターシャ・テューダー
出版社
KADOKAWA/メディアファクトリー
発売日
2014-07-04
ISBN
9784040668000
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まぶしい庭へ / 感想・レビュー

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紫 綺

言葉に、絵に、自然があふれている。自然を慈しむ22編の詩集。優しい挿し絵とのマッチングが素敵♪私見だが、梨木香歩の世界と相通ずるものを感じた。

2017/09/03

ケロリーヌ@ベルばら同盟

1886年、マサチューセッツ州で一人の女性が静かに56年の生涯を終えた。晩年、生家の外に出ることが無かった彼女の部屋からは、数多の詩篇が発見された。それは、彼女が心の眼で見つめ続けた季節の移ろい、自然の営み、小さき生命の躍動、芳しき草花への賛歌。20世紀、高度成長、効率化優先の世界に背を向け、1800年代の自給自足の生活を理想とし、56歳にして広大な土地の造園と手仕事に励む女性絵本作家がいた。この絵詩集は、百年の時を超えて、二人の魔法使いが手に手を携えて拵えた、素朴で例えようもなく美しい奇跡の花束である。

2022/07/16

yn1951jp

24年も前にアメリカで出版された『A Brighter Garden,1990』の邦訳。22編のエミリーの詩にターシャが想像の風景を描いた。「エミリーは言葉で詩を書き、ターシャは絵で詩を描く人だった。」(セス・チューダー) 孤独な生涯を送ったエミリーと多彩な活躍をしたターシャ、二人の対照的な生涯を思いやる。 夏は「小川が笑い、風がいたずらする」、秋は「色づきやがて服を脱いでゆく丘」、冬は「はがねのほうき(雪と風)」、春は「小鳥たちの交響楽」、季節は永遠に移ろう。エミリーの心の中の風景の広大さに圧倒される。

2014/12/11

紅香@本購入まであと9冊

好きな人の好きなものが私の好きなものに繋がっていたら。それはもう大興奮!本を取り落としそうになるくらいの衝撃!前よりもっともっと好きになる。少し近づけたようで嬉しい♪最近、大好きになったばかりの詩人エミリー・ディキンスン。まさかターシャ・テューダーも敬愛していたなんて。この挿絵の風景も人も彼女の詩を即して想像で描いたもの。贅沢すぎて嘘みたい。最強のコラボ。憧れのような優しい眼差しが絵から伝わってくる。孤独だと言われた詩人。今は沢山の人々に愛され生きている。喜びの泉を持つまぶしい庭に穏やかな顔で立っている。

2014/12/02

まさむ♪ね

三月、木洩れ日の下で読んだ。やはり存在するのだこういう人が。ふいに彼女はどうしようもない孤独を感じていたかもしれない、でも、満ち足りていた。移り変わる季節の声を、動植物たちの、天体の、大自然にあふれる密かな声という声を聞きわけ、さらに彼らと語らうことができたから。一瞬たりとも同じ状態にはない自然。どんなに微細な変化も見逃さず、木洩れ日を掬い上げるような優しさで、きらきらとひかり輝く言の葉に変えてゆく。ああ、そういえば!大好きだった三月、いってしまった。またいらしてくださいね、わたしの部屋に、きっとですよ。

2015/04/01

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