紅霞後宮物語 第四幕 (富士見L文庫)
紅霞後宮物語 第四幕 (富士見L文庫) / 感想・レビュー
あっか
再読祭り。前巻の流れを受け、舞台は鄒王がコトを起こした発端と疑われる地へ。キナ臭い雰囲気、1つ1つ積み重なっていく真実、小玉に先駆け何かを掴んでいく文林と側近のやり取り…伏線が多い分気になっていたところを、真実が明らかになった後読み返すとなるほど!とスッキリ。でも得体が知れなくて怖い…これで終わらない感がひしひし。文林はどんどん外道化しw、小玉はどんどん真の意味での皇后になっていく。ここから時代が変わった…と思える巻。戦である以上えげつないシーンもあるけれど、今回も何箇所も声をあげて笑いました。
2020/06/27
あっか
うん、良かった。3巻を受けて、なくてはならない4巻だったと思う。小玉と共にわたしもまだ引きずっていて、かと言って小玉があっさり前を向いてバシバシ物事を解決していっていたとしたら、なかなか心がついていかなかったと思う…小玉と一緒に度々思い出しては引きずって、思う存分悲しんで、ということができたから、ようやく次に進めることができるようになった…そんな巻だったなと思います。相変わらず舌鋒鋭く、古代中華風なのに現代のような軽快なやり取りが面白くて終始口角が上がりっぱなしでした^^
2018/09/23
佐島楓
小玉やっぱり良い人ですね。彼女が真ん中にいなければこの物語は成立していないんだろうな。
2016/08/11
よっち
明慧の葬儀も終わり春が訪れようとする頃、文林が小玉に不自然な帳簿を示し、鄒王の死やさらには明慧の死に繋がるものとして現地調査を小玉に託す第四弾。政治上のパートナーとしては以心伝心の息の合ったコンビなのに、文林は文林で沈太監の存在に心穏やかではいられない上に父親としてはどうなのな言動があったり、洞察力に優れた小玉も文林相手だとなぜか配慮に欠けていたり、そんなちぐはぐな二人の関係がいいですね。シリアスな展開はまだ続きそうですけど、脇役たちも主役二人に負けない存在感で物語を引き締めていて、これからも楽しみです。
2016/06/15
はるき
仮想中華の戦国時代(風味?)なので、当たり前といえば当たり前なのですが、神も仏もありゃしない展開でした。生きることへの執着とあっけなく散る命の軽さに眩暈がします。
2018/08/09
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