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彼女が好きなものはホモであって僕ではない (角川文庫)

彼女が好きなものはホモであって僕ではない (角川文庫)

彼女が好きなものはホモであって僕ではない (角川文庫)

作家
浅原ナオト
新井 陽次郎
出版社
KADOKAWA
発売日
2020-06-12
ISBN
9784040735108
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彼女が好きなものはホモであって僕ではない (角川文庫) / 感想・レビュー

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そる

タイトルにひかれて。ラノベ調かと思ったら多様性を認め始めた現代社会の深掘りなお話。同性愛者たちとても悩んでいる。普通の恋愛がしたかった、と。主人公純はゲイだが自分を好きになってくれた女子の三浦さんと付き合ってみるけどうまくいかない。でもいい人だ、好きだとは思っている。そして社会から認めてもらえず、登場人物には親に理解されない人もいる。多様性認めてるのはいったいどこの誰?『人間は、自分が理解できるように世界を簡単にしてしまうものなのさ。そして分かったことにする。だけど本当のことなんて、誰にも分かりはしない』

2022/05/16

美紀ちゃん

学びの多い本。中高生は未体験の人が多くとても興味があるけれど、わからないことがたくさんある。悩んでいる生徒もいる。「普通って何?」他人に言えない悩み。共感できる。前半の純の心の声は、笑ってしまうくらい面白い。死にたいと思う爆発的な感情や、失恋の苦しさ。自殺した友達の真相を知った時の衝撃。びっくりして震えた。思い返すと納得。ホモ、ゲイ、腐女子、イジメ問題。そして転校。三浦さんの表彰の時の演説、勇気ある。かっこよすごい。幼馴染の亮平が優しい。深く考えさせられる項目が盛りだくさん。映画化された原作本。映画観たい

2022/02/16

いこ

神様。なぜあなたは、僕のような存在をお創りになったのですか?そう思う程、高二の純は自分がゲイであることに倦んでいた。自分も将来は血の繋がった家族がほしい。子供も孫もほしい。そう熱望して、好きだと感じられる女の子三浦さんと付き合ってみたけど、いざという時体が反応しない。可愛いと思うのに、好きだと思うのに…。二人の恋を応援する親友、反対する級友、ネット上で悩みを共有するHIV感染者の青年。そんな中で、なんとか恋を守ろうとする純と三浦さんの心の葛藤を、全編にQUEENの名曲を散りばめながら描く、泣ける感動作。

2022/06/17

はるを

🌟🌟🌟🌟☆。映画鑑賞の前に読了。ライトノベルっぽい装丁の割には思いのほかヘビーな内容で途中、若干繰る手が重くなった。タイトルが「つかみ」になっているので、その後の三浦さんのキャラクター像に「こんな女の子はいないでしょう。笑😅💦」と思ったりクラスメイトのリアクションもご都合主義っぽく感じたけれど、主人公の水のような透明感、女性の手のような繊細さそれでいて鋭いナイフのような心理描写にヒリヒリする思いをしながら最後まで飽く事なく読み進められたので、そこが評価の一番のポイントかな。映画も楽しみ。

2021/11/27

やも

ゲイの何が生きにくいかって、性的指向をおおっぴらにするハードルの高さにあると思う。タイトル通り、主人公はゲイ。ゲイと言われる所以の性的な描写や、深い悲しみや苦しみ、悩みもがっつり書かれてる。【大切】と【かわいい】と【好き】と【愛してる】と【恋に落ちる】は、似てるけど違ってる。私は恋をしたのは男性しか経験がない女だ。立ち位置的に共感したからなのか、ただ単に友情にあてられたのか、259頁で堪えていた涙がこぼれ、その後はもう泣きながら読んだ。誰しもの応援団のような話、読めてよかった。°(°´ᯅ`°)°。★5

2022/02/17

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