七〇歳の絶望 (角川新書)
七〇歳の絶望 (角川新書) / 感想・レビュー
団塊シニア
哲学塾の経営、講演、油絵を描いて出品活動、そして音や電気に抗議するときは声を張り上げるという「気晴らし」行動、特に電車内で化粧する女性に怒鳴っての注意と女性とのバトルの場面には70歳とは思えないエネルギーを感じ、70歳の絶望というより70歳の充実がタイトルとしてふさわしいというのが読後の感想である。
2018/04/27
踊る猫
「絶望」? どこが? 日記として綴られた本書から見えてくるのは常に哲学的な思索を走らせ、勤勉に考え続ける著者の姿である。それはかつてのように自分自身を掘り下げて自虐的になりすぎることもなく、ベクトルは外に向いている。だからこそ拍子抜けするほど読みやすいし、読んだあと暗い気持ちにもならない(という感想は多分著者は喜ばないだろうが)。中島義道はある意味では絶望すること、死を恐れることを「芸」にしてしまったのではないかと思う。そして、読者としてはその「芸」を繰り返す中島義道という個人の滑稽さをも笑うべきだと思う
2021/11/18
オランジーナ@
普通の日記。義道若干ボケてて心配だ。
2021/03/26
Susumu Kobayashi
著者によれば「どんなに豊かな人生でも「死ぬ限り」絶望的」だという(p. 3)。そう考えたらおしまいなので、凡人たるぼくは自己満足でよしとする考えを取る。哲学的な部分は理解できないことが多いが、著者の感想、例えば自分の講演会が終わってからのこと――「いつも講演はうまくいくのだが(中略)得体の知れない不満感に充たされる。(中略)あまりにも「手馴れた」姿勢で講演をしてしまう自分に対する嫌悪感があり、次にこんなことしても、じつは一片の真理も伝えたことにはならないというホンネがある」(p. 214)は理解できる。
2018/04/08
MICKE
これだけセレブであると、死ぬときはかなり絶望的だろうなあ、
2017/12/19
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