しんがりの思想 反リーダーシップ論 (角川新書)
しんがりの思想 反リーダーシップ論 (角川新書) / 感想・レビュー
けんとまん1007
鷲田先生が言う反リーダーシップという視点は、そのとおりだと思う。一般的に、リーダーシップという言葉から連想されることは、かなり限定されたものであると思っている。今の、今後のリーダーシップとはを考えるきっかけになる。この国のかなりの部分が、クレーマーになりつつあることには、危惧を抱いている。それに対して、自分自身はどうなのかを考えることから、始めたい。
2018/05/20
緋莢
右肩上がりの望めない現在の日本に必要なのは、「しんがり」だ。フォロワーシップ精神に溢れた人が、皆の後ろから「全体への気遣い」へを見せる「しんがりの思想」を考える「反リーダーシップ論」。
2015/12/10
まさこ
「請われれば一差し舞える人物になれ」からこちらの著書へ。フォロワーシップとは。◆「専門性と市民性のあいだ」の章は、まさしく考えていたこと。知性の私的使用とは(私のためということでなく)職務(立場)としてのふるまい。これがいかに今を暗く閉塞させているか。原発報道での専門家への違和感。いじめ対応にスクールカウンセラー増員の違和感。皆いち市民として知性を使えれば。◆リスポンシビリティ・・・他者からの呼びかけに「。あら、これ私の役だわ」と引き受ける感じかな。◆代替と代理の違いは考えたことなかった。◆しんがり隊長。
2016/10/21
Gatsby
いかにも鷲田先生の本のタイトルらしい。『しんがりの思想』。思わず書店でクスッと笑って購入した。巷に溢れるリーダーになるための本や、一方で強いリーダーを求めるメンタリティーにもNo!と言う。実際、船頭が多いと船は山に登ってしまうのだし、リーダーもフォロワーシップがわかっていないと、無理に事を進めたり、フォロワーの心が離れたりするのではないだろうか。ただ、学校では疑似リーダー体験をするのも悪くない。鷲田先生のテンポにのせられて、あれやこれやと楽しく考える時間を与えてもらった。
2015/04/15
イボンヌ
平田オリザさんの本で引用さていたので読みました。素晴らしいヒントが詰まった本です。この本で平田オリザさんの本も引用さています!劇作家と哲学者。 政治も社会もエネルギーも、制御可能なものに戻そう。
2017/04/20
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