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伝説となった日本兵捕虜 ソ連四大劇場を建てた男たち (角川新書)

伝説となった日本兵捕虜 ソ連四大劇場を建てた男たち (角川新書)

伝説となった日本兵捕虜 ソ連四大劇場を建てた男たち (角川新書)

作家
嶌信彦
出版社
KADOKAWA
発売日
2019-09-07
ISBN
9784040823225
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伝説となった日本兵捕虜 ソ連四大劇場を建てた男たち (角川新書) / 感想・レビュー

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trazom

満州でソ連の捕虜となり、ウズベキスタンに収容されてナボイ劇場の建設に当たった日本人捕虜の物語。ウズベク人たちが「捕虜なのに、なぜあんなに一生懸命に仕事をするんだろう」と驚く見事な仕事ぶりは、隊長の永田行夫大尉以下の日本人のプライドのなせる業だと胸を打つ。正に奇跡と感動の物語であるが、この本は、とても薄っぺらい。登場するロシア人もウズベク人もみな善良で、日本人捕虜たちも、一致団結して仕事に取り組んだとする。そんな筈はあるまい。彼らの苦難と葛藤は、こんな陳腐なドラマで収まらない深さと闇の中にあったに違いない。

2020/06/03

日本人として誇らしい限りだ。タシケントを襲った大地震でもびくともしなかったナボイ劇場。それを作ったのは、戦後現地へ送られた日本人捕虜たちであった。「将来笑いものになるような劇場を作ったら日本人の恥になる。日本人の技術、技能で世界一の建築物を作るんだ」と仕事に取り組んだ。第4ラーゲリで民主運動が広がらなかったのも、永田隊長の功績は大きい。苦しい生活の中でも楽しみを作り、生活を豊かにしたリーダーシップにも脱帽。日本人の働きぶりに心を撃たれ、食料をこそっとくれたり、優しく接してくれた現地人の優しさも良かった。

2023/03/22

templecity

戦後、捕虜としてウスベキスタンに連れてこられた日本人が劇場を造った。日本人として恥ずかしくないものを造ると言う誇りで見事に完成させ、1966年に起こった地震でも無事であった。ドイツ人の捕虜ならサボタージュもするところだが、日本人は責任感をもってやり遂げている。現地人も何故、そんなに器用なのかという問いに、こう答えている。日本人は6年間読み書きを習い、和をもって助け合い、礼儀を学び、分からなかったら教えを乞うという民族。(続きあり)

2020/08/20

おとん707

終戦時満州の多くの日本兵がシベリアに抑留されたが、そんな中で工兵部隊の400名余りはウズベキスタン(当時ソ連)のタシケントに送られオペラハウスの建設に投入され、その優れた仕事ぶりで目標通り完成させ関係者から絶賛された。劇場は今も現役だ。本書はその一部始終と帰国後の後日譚を10年以上にわたる取材の成果として丁寧に纏めている。この話は日本人の誠実さ勤勉さの象徴として美談となっているが、残念ながらそんな日本人の長所は今や諸外国に追いつかれ追い越されつつあるとアジア諸国を訪問するたびに痛切に思う。頑張ろう日本人。

2023/08/16

路地裏のオヤジ

ナボイ劇場は日本兵捕虜が建てたことは知っていたが、詳しく知らなかった。永田隊長が立派だったのと、筋が通っていれば許すロシア側の幹部も偉かったと思う。

2020/03/27

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