恍惚 (角川文庫 は 17-13)
恍惚 (角川文庫 は 17-13) / 感想・レビュー
まさきち
坂東眞砂子さんの日本の風習に根ざした淫靡な世界は好きなのですが、今ひとつ入り込めないような理解できないような消化不良気味な読後感の残る一冊でした。まだまだ未熟者です。
2015/01/05
メタボン
☆☆☆ 坂東眞砂子とそのパートナーの共作による官能短編集。「あたしはあなた....」の濃厚な文章が一番官能度が高かった。一番最後の「おっぱいシグナル」は良くわからなかった。ホラー度は薄い。やはり坂東眞砂子は官能がホラーの中に見え隠れする作品が良い。
2022/04/25
マドリン
弥生時代から平成まで、移り行く女の欲望と情念をなまめかしく描く坂東眞砂子の世界。いつもと一風違った雰囲気だなぁと読み進めると、最後に共著だと説明されていた。 しかし、坂東さんの未読本だったので概ね満足できました。
2021/12/16
ヴェネツィア
収録されているのは上代から現代まで、それぞれの時代状況の中での「恍惚」を描いた連作短編集。筆者と、当時のパートナーとの合作らしいのだが、ここでのエロティシズムは多分に観念的だ。7篇の中では、しいて言えば「乱の徒花」の無常観が最上か。
2012/02/16
ネロ
坂東さんの描く闇は好きだなぁ..伸ばした手の先が見えなくなるくらい濃厚な密度と絡み付くような粘度を持ってるんです。そこに蠢くケモノたち。「狗神」、「死国」がすごく好きで、いくつか作品を読んでいますが、この作品もやはり土俗的でエロティック。現代の都会の薄っぺらな闇とは違う、圧倒的な重力を持つ闇の世界に魅了されました。
2012/06/06
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