ほうき星 下 (角川文庫 や 45-3)
ほうき星 下 (角川文庫 や 45-3) / 感想・レビュー
優希
自分がどう歩むか悩むさちに共感しました。自分の迷いから故郷へと戻ることは必然だったのかもしれませんね。背負った運命から生きる道を切り拓いてきたさちの物語は、最後に幸せを掴めて良かったと思います。
2022/02/24
tengen
さちは岡崎俊城の元で絵の研鑽を積み上げ、黄泉の血を開花させる。 そして富岡八幡宮本祭の最中巨匠岡崎が没す。 絵の道、祖母から託された珊瑚屋、そして幹太郎への思慕。さちは歩むべき道に惑う。 うお金の跡取りである幹太郎と添うと言うことはうお金の女将になること。 決意を持って幹太郎に別れを告げるさち。 江戸に来たクジラの見世物に魅せられたさちは、ルーツである土佐へと向かう。 土佐での暮らしはさちにある決心をもたらしたのであった。 ☆彡 下巻になって大きく動き出した。流石の一力節。
2017/08/31
たーくん
亡き父・黄泉から受け継いだ天分を発揮し、さちは絵師としての才能を見せる。しかし、祖母・こよりに託された珊瑚商いへの思いも捨てきれない。そんな揺れる心に、いつしか幼馴染みの幹太郎への思いが高まっていく。自分の進むべき道、選ぶべき人生とは?自分の迷いに答えを出すため、さちはこよりの故郷、土佐の地を踏む。ほうき星の運命を背負い、人生を切り拓いていった娘の物語、感動の結末へ。著者初の、江戸人情大河小説。
2018/12/07
シュラフ
さちは女絵師を目指すべく、幹太郎との恋をあきらめる。そんな時、たまたま江戸でクジラの見世物を観に行きクジラ漁師たちと顔見知りになる。クジラ獲りの絵を描くことを決めたさちは土佐行きを決める。土佐でクジラ漁師たちに大切にされるさちであるが、その頃 江戸の街は安政大地震で壊滅的な被害を受ける・・・山本一力さんは好きな作家なのだが、その女ものはどうも苦手である。どれも主人公がストイックで立派すぎてしまう。このさちという女もずっと一緒にいたら息がつまりそうな気がしてならない。やはり女には愛嬌がほしい。
2014/08/11
はにこ
前半で出てきた話がさちのバックボーンになり、絵師として、珊瑚屋として生きていくことを決意させる。土佐への旅、人との出会いで成長したさちがハッピーエンドを迎えて良かった。
2020/04/06
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