ほうき星 上 (角川文庫 や 45-2)
ほうき星 上 (角川文庫 や 45-2) / 感想・レビュー
優希
家族愛と下町人情が感じられました。ただ、愛情たっぷりに育つさちに襲いかかる不幸が刺さります。それでも苦難を乗り越えて生きていこうとする姿が美しいと思いました。下巻も読みます。
2022/02/24
ぶんこ
物語の舞台が地元だけに、小説本来の味を楽しむ前に、江戸時代の地元の風景を思い浮かべてしまいました。 小網町に桜並木! 今では想像もつきません。 大横川の桜並木は素晴らしいです。 門前仲町から小網町は、舟を使うほどの距離では無いけど? 嵐の日にこよりさん、さちさんが辿り着くまでに違和感を覚えたりと、物語を楽しんでない自分に途中で喝を入れました。 山本さんの本では、幼い少女が頑張りすぎ。 いくらなんでもの場面が多すぎます。 物語本来の感想は下巻で書けるように、地元の地図を頭から外します。
2015/01/27
なにょう
面白くなかった。なんでこんなに面白くなかったんだろ。★テンポが悪い。なかなか場面が動かないし。真面目に読んでたら、これは全然読み終わらんぞ、と思い、途中から飛ばし読み。でも支障ない?★登場人物に共感できる人が、おらんかった。主人公、さち。できすぎ。よくわからない。この子がどんな子か、ようわからんかった。さちの成長譚?★ごめんなさい、はっきり言って、作者はなんでこの本書いたのかわからんかったよ。文化・文政の頃の絢爛たる町人文化の煌めきを描く?そんな感じでもないしなぁ。
2020/01/23
たーくん
天保6年、76年に一度現れるほうき星が江戸の空に輝いた夜、気鋭の絵師・黄泉と、日本橋の鰹節問屋の娘・さくら夫婦の間に、さちは生まれた。深川に隠居所を構えた祖母・こよりも加わり、家族の愛情をいっぱいに受け、下町の人情に包まれて育つさちを、思いがけない不幸が襲う。両親の突然の死、そして、慈しんでくれた祖母の死。しかしやがて、絵師としての天分を発揮してゆく。苦難を乗り越え、凛として生きた娘の感動長編。
2018/11/30
シュラフ
山本一力さんの深川ものは、"骨太な男を描いた作品"と"凛とした女の世界を描いた作品"に分かれる。この物語は凛とした女の世界を描いた作品である。ほうき星が江戸の夜空に現れた晩に生まれた さち であるが、小さい頃に父の黄泉と母のさくらを野分のため海難事故でなくす。祖母のこよりと深川の街で暮らすも、祖母もまた亡くなったため亡き母の実家の大店で暮らすことになる。亡き父の黄泉が絵師であった縁で、さちもまた絵師を目指すこととなる。山本一力さんの凛とした女象にはできすぎ感があるが、今回のさちもまたできすぎた少女である。
2014/07/06
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