野蛮なやつら (角川文庫)
野蛮なやつら (角川文庫) / 感想・レビュー
harass
巨匠の異色なクライムノベル。カリフォルニアで麻薬ビジネスで成功を収めたコンビとその幼馴染で共通の恋人の女性は、メキシコから進出してきた麻薬カルテルに狙われ、逆襲する。実に軽く実験的な文体を駆使し、主人公たち三人のキャラはマンガ的、ラノベ的な属性盛りすぎの感がある。読み始めは少し面食らっていたのだが、これはこれであり。記号化されたクールな軽さか。この終わり方に驚く。映画化されているそうでちょっと見てみたい。楽しめた読書だった。おすすめ。
2019/01/12
Panzer Leader
「犬の力」ライト・バージョン、「ボビーZ+ドーン・パトロール」ヘビー・バージョン、と要するに自分の好きな要素が詰まった快作。重いの読んだ後だけにカラッと爽快!
2020/07/10
GaGa
途中までは変わったことをしたくなっちゃたのかと思ったが、終盤の怒涛の展開はやはりウィンズロウ。読み終わってみると本当に楽しく読めた。オリバー・ストーン監督で映画撮影完了とか、どういう風に映像化されるのか楽しみだ。しかし、これは翻訳するのが大変だったろうなあ。「決まり金玉」とか、原文はどうなっているんだろう。
2012/03/08
巨峰
「犬の力」の姉妹編みたいな位置づけだけど、こっちの方が文学的に冒険もしているし、小説らしいかもしれない。南カリフォルニアの3人の若者が生業としていた大麻の製造を、メキシコの巨大カルテルに目をつけられたところから、世界は動く。前へ
2021/04/27
うわじまお
ベン(頭いい)とチョン(強い)とO(二人のかわいい彼女)が、麻薬組織バハカルテルににらまれて一騎打ちへ。章立てが細かすぎて読みづらかったけど、米国サイドと墨国サイドのブラックな戦いは読みごたえ十分。映画化もされてるんですねー。続編の『キングオブクール』も楽しみです。
2019/11/07
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