僕が殺しました×7 (角川ホラー文庫)
僕が殺しました×7 (角川ホラー文庫) / 感想・レビュー
キャプテン
★★★★☆_「暗く黒い夜の底からフェア」第八弾。角川ホラーに身を染めるほど、本棚がどんどん黒くなるの。『僕が殺しました』と自白する七人の男女──、彼らの自白の大きな問題は、全員の殺した人物が同じこと。殺意と矛盾と人間の闇をぶつけ合う、恐怖の会合により浮き彫りになる本当の闇とは。イヤーな感じになるホラーだから、この作品はイヤホラなのだろう。殺人の方法や、是非を問うのでなく、「殺意の生まれる瞬間」が緻密に書き込まれている印象。満員のエレベーターの中で、ふっと匂ったのなら、それは、きっと「キャプがこきました」。
2017/09/23
PSV
山田悠介系。稚拙な文章で途中まで引っ張るだけ引っ張っておいて、「さあこっからどう決着つけんだろう」とワクワクしたかと思いきや、これだよ(嘆息)この投げっぱなし感、やる気のなさ、…嫌いじゃないぜ(笑)読みやすいし、読んでる間は楽しかったし、読んだ後の脱力感はまあ仕方ないとして、それでも普通に良かったと思える。ただ、ホラーではないよね、これ。どちらかといえば、うーん…ボンクラSF? ★★★☆☆ 二宮敦人 → 山田悠介 → 恩田陸 のボンクラ三段階進化。
2012/05/31
そのぼん
webで作品を発表していた作家だけあって、ストーリー展開はかなり早かったです。重い内容の割に軽さも感じましたが、殺された女性が色んな人の目線で描かれているところは面白かったです。
2012/07/07
た〜
普通は「自分は殺していない」と主張するはずがこの作品は真逆。ミステリーかと思いきやなかなかのホラーでした
みどり
久しぶりに「まったく救いのないラスト」を堪能しました。 今まで読んできたこの方の作品は温かなヒューマンドラマ(たとえ最後には悲しい結末でも)というものが多かったので、こういうのも描けるんだ、と。 またしても、ファンになりました。 こういうラストも、私は決して嫌いではないです。
2020/10/06
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