サクラダリセット7 BOY, GIRL and the STORY of SAGRADA (角川スニーカー文庫)
サクラダリセット7 BOY, GIRL and the STORY of SAGRADA (角川スニーカー文庫)
- 作家
- 出版社
- 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日
- 2012-03-31
- ISBN
- 9784041002094
サクラダリセット7 BOY, GIRL and the STORY of SAGRADA (角川スニーカー文庫) / 感想・レビュー
まりも
異能青春ファンタジーの最終巻。登場人物全員が誰一人欠ける事の無く迎える事ができた儚くも美しい最終巻に相応しい内容でした。ケイ、春埼、菫、三人の会話一つ一つに心を揺り動かされて胸が悲しさと優しさで一杯になり、読み終えた後は素敵な読後感に浸れる、そんな素敵な物語でした。何が正しいのか、自分で考え我儘であっても信じ続ける事の大切さをこの作品を通して教わった気がします。全て読み終えた後にサクラダリセットというタイトルについて考えると、とても感慨深い気持ちになりました。是非とも多くの方の手に取って貰いたい名作です。
2016/04/12
シータ
最終巻というよりシリーズの総評だけど、ほんと最初から最後まで面白かった。異能モノだけど、内容はかなり青春小説よりの作品だったと思います。能力を使って問題を解決していく過程が面白いし、浦地との駆け引きも凄い良かったです。登場人物それぞれがちゃんと活きていたし、綺麗にまとまっていて素晴らしかったです。青春モノとしてもかなり感動させられて読後感がやばかったですね。とても完成度の高い作品でした。
2017/02/06
星野流人
7巻に渡って描かれてきた物語が、遂に完結。 今までにケイに関わってきた全ての能力が合わさることにより、一見不可能にも思えた浦地との交渉を見事に進めていくケイの姿は素晴らしかった。シリーズ7冊の全てが「サクラダリセット」という作品が成立するためのパーツであり、ここまでまるで無駄なく描ききったのは素晴らしいことだと思う。最後までこの作品についていき、春埼の変化を追っていくことができたのはよかった。 今巻でいちばん好きなシーンは、ケイが4年ぶりに咲良田の街を出ていき、ある場所へと赴くところかな。
2012/04/03
KEI
購入。素晴らしい!なんて純粋で優しく愛おしい聖なる祈りなのか。今まで殺してきた全ての春埼が彼女自身に帰ってきたとき、僕の心は飽和してしまった。間違えないケイを『間違えた』と言う彼女。泣いている子を放っておけない彼女。そして、彼の隣を穏やかな笑顔で歩く彼女。これからも彼と彼女が過ごす時間が優しいものであるよう祈りたい。とても素敵な作品をありがとうございました。【追記】この作品を読んですぐに思ったこと。理想郷(ユートピア)、その語源はどこにもない場所。彼が願ったどこにもない場所は確かにこの物語にあった。
2012/04/03
シュエパイ
何も忘れず抱え込んだ、誰より優しく祈りを持ち続けた少年のお話が、穏やかな笑顔の元に完結しました。あぁ……本当に、お疲れ様なのです。陣割と、暖かいものが胸に広がっていくのです。それにしても、与えて、奪って、失わせて、そうして救って、とまるで神さまのように我侭で理不尽な能力だったなぁって思うけど。何度も無慈悲に奪われてきた少女の記憶を取り戻せたことが、一番救いだった気がします♪幸福な再生の物語でした♪
2012/04/01
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