美神解体 (角川文庫)
美神解体 (角川文庫) / 感想・レビュー
Take@磨穿鉄靴
篠田氏の本だからという理由である程度期待して読み始めるも共感出来る人物もなく無気力な空気のまま進む。美容整形で作り物の顔になることに罪悪感を覚えるならやる必要あったのかね?覚悟がなきゃやらない方がいいね。何かを言い訳にして前に進む事を放棄するのは好きじゃない。誰も幸せにはならない。「美」以前の問題。それより昨日自転車で転んであちこち痛い。痛みは「生」を実感できる。魂無き美は石ころと変わらない。私はそう思う。★★☆☆☆
2019/08/28
gonta19
2012/5/25 Amazonより届く。 2014/12/5〜12/6 整形で美しい顔を得たピアニストが、デザイナーと恋に落ちる。彼が休暇を過ごす山荘に行くと………。 ううん、なんとも形容し難い作品。ちょっと外れかな。
2014/12/06
しのぶ
頁数少なめの作品。ホラー文庫で別に刊行されているようなのでサイコホラージャンルかな。風景描写等文章が綺麗であるがそれ程内容が厚く感じられない。あと何処かにあって自分は読み飛ばしてしまったのだろうか?伯父が面倒を見ていた若い医師の中に美容整形医師はいたのかな?と考える。
2019/01/29
そうたそ
★★☆☆☆ 篠田さんの作品の中では割と初期の方に位置づけされる作品になるのだろうか。文章は綺麗だと思うんだけれど、特にストーリー性がない印象がして、いまいちのりきれなかった。パラパラと流し読みしても全く支障がないほどの内容ではあると思う。篠田さんのホラーといえば、人間の怖さが如実に出ているものが多くて結構好きなのだが、この作品は角川ホラー文庫レーベルから出ている割に、ホラーとしての魅力はほぼなかったような気がする。あらすじを読んだ時点では結構面白い気がしていただけに残念なイメージばかりが残った作品。
2014/08/21
エドワード
生身の人間は、怒るし、泣くし、汗もかく。何より年をとり老化する。厄介な人間より、永遠に美しい、精巧な人形を愛する男が出てくる。生きていない、血も通わない人形を愛する心がわからない。かたや、生まれついた容貌を厭い、整形手術を受け、万人が認める美女となったピアニストが出てくる。彼女の美貌が、永遠に美しい人形と瓜二つという点が、人間の想像力など陳腐なもの、という篠田節子さんならではの皮肉だろう。二重の大きな目、彫りの深い顔。横浜のホテルで出会った二人が、雪の山荘で、愛するように憎みあう様が恐ろしい。
2019/02/19
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