BUNGO 文豪短篇傑作選 (角川文庫)
BUNGO 文豪短篇傑作選 (角川文庫) / 感想・レビュー
東京湾
11人の文豪が描くバラエティ豊かな傑作短篇集。「高瀬舟」「注文の多い料理店」「檸檬」など誰もが一度は読んだことのあるであろう教科書にも載っている有名な作品から、「グッド・バイ」などのエンタメ性にも富んだ作品、「冨美子の足」「人妻」などの秘められた性情を露わにする官能的作品、「鮨」「幸福の彼方」「乳房」などの隠れた名作まで、実に贅沢な内容で読んでいてとても楽しかった。それぞれの作家による毛色の違いを楽しむという意味でもとても良い短篇集だ。時代を越えても色褪せず、名作は人の心を揺り動かす。
2017/08/09
橘
読書会の課題本です。読んだことのある作品もあれば、初めましての作家さんもいて、色とりどりでした。面白かったです。文豪と思って堅苦しく考えず、色々読んでみようという気持ちになりました。
2015/05/09
kaoriction@感想は気まぐれに
映画『BUNGO〜ささやかな欲望』を観たいと思ったのだけれど、上映時間も場所も合わずに見送り。だったら原作を読むか…と方向転換。読んだことのある文豪さんと、未読の文豪さんと。岡本かの子『鮨』、林芙美子『幸福の彼方』が初読み作品ではよかった。余韻が残る。他のかの子作品も気になるな。他に森鷗外、谷崎潤一郎、芥川龍之介、太宰治、梶井基次郎、坂口安吾、宮沢賢治、永井荷風、三浦哲郎の短編が収録。文豪入門に最適!ではないが、入りやすい短編集かもしれない。太宰がなぜ二作品収録されていたのかだけが不思議… 編者の好み?
2013/02/06
mami
名だたる文豪11名の短編が収められている。しかし私には初めて読む作品がほとんど。なんとなく手が出せない昔の作家たちと思うなら先ずは手に取ってもらいたい。時代を超えて読み継がれる作家の素晴らしさを感じるはずだから。
2018/07/14
うき
難解かと思ったら案外読みやすい。現代にはない、儚いノスタルジックな雰囲気が漂っていていい。抑圧されながらも性が雅な感じ。読みたい作家が見つかった。
2016/01/13
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