ふたりの距離の概算 (角川文庫)
ふたりの距離の概算 (角川文庫) / 感想・レビュー
へくとぱすかる
とうとう再読も5冊目。リバーシブルカバーで読む。単行本から4年過ぎたが、続編は出ていない。もし、これで最後なら、とてつもなく惜しいと思う。シリーズが、人間の行動と心理を推理するパターンに変化してきたので、非常におもしろいが、じっくり考えさせられる。高校生がここまで心理を読めるということは、現実にはなさそうだけど、それはそれ。彼らなりの青春のヒトコマなのでしょう。新入部員ゼロで、果たして古典部は大丈夫なのだろうか。もう感想としてもありふれているけれど、「私、気になります!」
2014/09/04
射手座の天使あきちゃん
シリーズ5作目 「折木さんの心臓はハート型なんですか? 鼓動はどんな音なんですか? わたし、気になります!」、「千反田よ、恋をしなくてよいならやらない、恋に落ちるなら手短に!だ」、「折木さん!」、「千反田!」なんて展開を妄想していました <(^_^; マラソン大会ですかぁ、ちょっぴり裏切られた感!(笑) 益々、続きが気になりますぅ!!(笑)
2012/08/10
チェシャ猫
外面は菩薩で 内面は夜叉と 評された千反田 える それは真実か。奉太郎がその謎を解く。里志と摩耶花がいつの間にか付き合ってるし・・・。バレンタインの事件はなんだったんだ?!
2014/06/07
kishikan
ふたりの距離の概算・・。古典部シリーズを読み続けてきた者には、このタイトルはいよいよホータローとエルちゃんとの関係が・・。なぁんてラブコメみたいな想像をしていたのは僕だけ?でもやっぱり古典部シリーズは学園ミステリでした。二人の距離というのは、結局様々な二人の関係でした。さて、今回の舞台は20キロ校内マラソン。省エネで走るホータローが思い起こす事件の概要と、彼を追い越していくエルちゃん他3人との会話が、程良く交差し謎が深まり、ゴール間近で謎が明かされます。校内マラソン全体がよくできたミステリとなっています。
2012/12/16
佐々陽太朗(K.Tsubota)
思い起こせばはじめて米澤さんのミステリに出会ったのは『シャルロットだけはぼくのもの』だった。読み終えてしばらくポカンとしていた。そしてその後、なぜかニヤニヤして、おもむろにもう一度出だしから読み直したものだ。人の死なない日常ミステリというものの面白さにはまった瞬間だった。<古典部>シリーズも第5弾となり、青春小説としての面白みも増してきた。『ふたりの距離の概算』とはなんとも思わせぶりな題名ではないか。そしてこのシリーズの良いところは恋愛的要素を微かに漂わせながら、あくまでミステリにこだわっているところだ。
2012/08/07
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