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ふちなしのかがみ (角川文庫)

ふちなしのかがみ (角川文庫)

ふちなしのかがみ (角川文庫)

作家
辻村深月
出版社
角川書店(角川グループパブリッシング)
発売日
2012-06-22
ISBN
9784041003268
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ふちなしのかがみ (角川文庫) / 感想・レビュー

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zero1

辻村が都市伝説を描くとこうなる。「踊り場の花子」は徐々に追いつめる緊迫感が印象的。「ブランコをこぐ足」はコックリさんの変形キューピッド様。「おとうさん、したいがあるよ」はブラックな内容で解釈が割れそう。謎が多すぎ。表題作は未来を見る方法を辻村らしいミスリードで表現。「八月の天変地異」はウソが現実に?共感した読者は多いはず。「黒い辻村」で終わるのか?「鍵のない夢を見る」と似た一冊と言っていいか。もし宮部や浅田、重松が描くとしたらどうなったか。読者の想像は尽きない。これぞ辻村エッセンス!

2019/09/23

風眠

前に読んだ時は、いわゆる「怖い話」を期待したので「つまらん」って一刀両断してしまった。あの時どうして「つまらん」って思ったのかなと再び手に取ってみた。最初の1ページ、「幽霊を見る人は、それを見るだけの理由を持つ。目の前にあるのは、あなたを映す鏡である。これを裏切りと思うかどうかは、あなた次第だ。」という序文。ハッとした。ここに物語たちの答えがあった。あの時「つまらん」と言って、ごめんなさい辻村さん。花子さん、コックリさん、占い、空想の友達。願望と現実が不明瞭になった時、人は幽霊を見、幽霊にもなるのですね。

2016/02/07

三代目 びあだいまおう

辻村作品の中では少し異色。七不思議などの怪談風短編5編。印象は、怖いというより『不気味』。各話の余韻はそれぞれ『おぉっ!』『??』『不気味』『怖っ』『いいね👍』でした。1話目の『踊り場の花子』は子供の頃を思い出させてくれました。当時とにかく口裂け女が怖かった(笑) ホラーなんだけど、子供が読んでも楽しめるように工夫されてる。3話目は『死体』に対しての軽すぎる違和感。子供時代の好奇心の裏側を刺激するようなぞくぞく感!あとがきに作者が示した『理想の読書のかたち』どうぞ存分に書き続けて!追いかけるから‼️🙇

2020/02/21

mae.dat

表題作を含めた短篇5篇。先ず著者『あとがき』に込められた想いが素敵。解説も深月さん作品を巧く喩えていてナイスです。ちょっと背伸びをした本好きティーンズに向けて執筆された様です。どの話も、現実と非現実の境界は曖昧なのね。そしてそれぞれに違う味付けをしている。と。『おとうさん、したいがあるよ』は大丈夫? って心配になる位気色悪い話だったな。でも、現実とは違うのかな。『踊り場の花子』はベタストーリーに思えたけど、ラストの視線の入れ替わりで、ガラッと内容が変わって仕舞うの流石ですし、良いですね( ¨̮ )。

2023/08/31

NADIA

アメリカのホラーとはまったく別種のホラー。日本らしい怪談とでも言うのか。輪郭があいまいな怖さ。というかあまりにもぼけすぎていて「おとうさん、したいがあるよ」は何が起こっているのかもよくわからないほど。生理的嫌悪感は一番感じたのだけど・・・。全体的に悪夢的な印象だった。

2017/04/10

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