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さよならの空 (角川文庫)

さよならの空 (角川文庫)

さよならの空 (角川文庫)

作家
朱川湊人
出版社
角川書店(角川グループパブリッシング)
発売日
2012-07-25
ISBN
9784041003725
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さよならの空 (角川文庫) / 感想・レビュー

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相田うえお

★★★☆☆20033【さよならの空 (朱川 湊人さん)】フロンの影響でオゾンホール発生が頻繁化し、強い紫外線の降り注ぎが地球規模で問題に。開発した化学物質を使って食い止めたものの、夕焼けが見えなくなった。という設定の話。最初はSFパニック系の作品か?と思ったのですが、後半はほのぼのファンタジー風になってました。まあ、ジャンルはどうあれ、朱川さん作品、考えさせられる事柄が満載!世間話ですが、最近、異常現象が多くなってますね。二酸化炭素,フロンによる温暖化!放射能!ウイルス!マグマ活発化!地球大丈夫か?

2020/03/22

ポップノア♪@読書停滞中

極圏以外でも現れ始めたオゾンホールを埋める為に開発された化学物質⋅ウェアジゾン。世紀の大発明だったが、太陽光線中の特定波長を散乱させる、即ち夕焼けを消してしまう副作用があった…。朱川さんらしからぬ長編のSF作品。80歳の科学者⋅テレサを中心に、善行少年のトモルやテロリストのキャラメル⋅ボーイ等、多種多様な面々で飽きさせない。突飛なテーマだが、当たり前の日常が奪われることは有り得る話だし、強度の紫外線で非常警戒宣言が出されるのは近い未来の話かもしれない。今の夕焼けも昔と比べると赤みが薄い気がするなぁ。怖っ!

2020/04/09

NADIA

拡大するオゾンホール対策として世界規模でウェアジゾンという物質が空に撒かれた。しかしこの物質には「夕焼けがなくなる」という副作用があった。開発者のテレサは次の散布地として訪れた日本で警備担当者の目を盗んで親切な少年の案内で横浜を目指す。その目的は・・・。ウィルスによるパンデミックものではないが、上空で移動する神出鬼没のオゾンホールはウィルスに匹敵する恐怖。そしてその静かなパニックぶりや、言われても聞かない一部の若者たちなど今の現実と驚くほど似ている。コロナの収束はまだ先だが、夕焼けを眺める幸せを感じよう。

2020/04/14

りょうこ

しばらく積んだままになってた本。なんとなく読もうかな?って思って読み始めたら結構面白かった。朱川さんの初期の頃の長編。誰かの感想にもありましたが、確かに【よみがえり】を思い出した。ラストが素敵でした。

2014/05/16

アイゼナハ@灯れ松明の火

『パパが子供の頃は、世界中に夕焼けがあったんだ』動くオゾンホールの出現により、いつどこで紫外線の脅威に晒されるか予測のつかない状態になった近未来。人類は夕焼けを失くす物質を大気中に散布する途を選んだ。これは日本から夕焼けが消える前の最後の一日の物語。生命の脅威に較べれば夕焼けが見られなくなることなんて何だろう?そうなった原因に思いを馳せることもなく、淡々と受け入れていく世間の描写に若干の違和感を覚えつつも…そんな自覚もなしに切り捨ててきたものを数え上げればキリがないのかもね。所詮前へ進むことしか(続く)

2012/07/27

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