悪党 (角川文庫)
悪党 (角川文庫) / 感想・レビュー
ミカママ
ストーリーが単純なので、確かにグイグイ読ませる。私の望んでいた流れじゃなかったけどね。罪を憎んで...ということか。
2016/10/17
三代目 びあだいまおう
やるせない、そして虚しい。主人公佐伯が少年の頃、姉が3人の少年に酷い凌辱を受けた上に殺された。犯人を恨み犯罪を憎む佐伯は、世の凶悪犯罪を無くそうと警察官となったが、ある犯人へのブチギレ行動が問題視され懲戒免職、探偵に。犯罪加害者の追跡調査を専門とし、被害者遺族や加害者と対面を重ねその複雑で重い心情と向合う短編が続く。後半佐伯は、徐々に姉を無惨に殺した犯人を追う!悪党共への憎しみと怒りを薄める程の反省や贖罪なんて無い!まして赦しなど!悪党への裁きは、懲役でなく『市中引き回しの上打首獄門』こそ相応しい‼️🙇
2020/05/03
修一朗
未成年犯罪で人知れず社会復帰が可能である犯罪加害者の追跡調査を請け負う探偵さん,ていうところが未成年犯罪の被害者の想いを取り上げてきた薬丸さんならではだ。加害者を許せる理由を見つけたい,理由を見つけて憎しみの連鎖から解放されたいという思いは切実だ。自分だったらシンプルに「絶対に許さない,一生苦しめ。」となるところだ。契約していないWOWOWでつい第1話だけ観てしまった。暗い眼の東出昌大と裏表たっぷり所長さんの松重豊がよかったので全部観たいんだけども,ちょいと待ちます。
2019/06/12
ヲム
殺人事件の被害者からすれば、加害者の罪は時間で解決出来るようなものではないのでしょうね。 読後、ものすごく考えさせられました。
2019/06/02
のり
15歳の誕生日に姉を殺害され、心に焔を抱き続ける佐伯。一時警官になるが、過剰な行動が問題となり、探偵事務所に拾われる。犯罪に巻き込まれた被害者はもちろん、残された家族の傷は癒されることはない。犯人を許せる時が来るとは思えない。忘れられる訳がない。復讐したいと思うのも当然だと言えよう。佐伯もそんな一人だ。灼熱の焔を鎮めようとしてくれた冬美・父の言葉・小暮の温情。まだ30歳、幸せを掴んで欲しい。二人の未来に日が射すように…
2017/09/25
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