大奥のサクラ 現代大奥女学院まるよんっ! (角川スニーカー文庫)
大奥のサクラ 現代大奥女学院まるよんっ! (角川スニーカー文庫) / 感想・レビュー
Yobata
蛍の計らいで秀影と逢瀬していたさくらの前に序列二位,刑罰執行人の鎌切が現れる。そんな中城下町で大奥の生徒が惨殺される事件が起こる。その調査の為さくらと秀影が城下町へ行くが、そこは刀狩りで廃止されているはずの武器が蔓延り倒幕が広がり始めていた。しかもその裏にはかつて秀影が所属していたハゲタカが絡んでいるらしく…。さらにそんな中で新撰組の吸血姫の誘拐事件が発生する…。鎌切ちゃん、幼女でにゃんにゃん可愛いじゃないwお兄ちゃん将軍っ~が素晴らしき幼女wしかし実際は不遇な産まれによって正義の為に人を容赦なく殺せる→
2013/10/06
KUWAGATA
思ったよりエグくなくて安心した。私の予想では、三人ばかり絶命するんじゃないかとビクビクしていました。しかし、どんなにピンピンしていても、次頁ではあっさり死にかねないのがこの小説なので、読み切るまでにはものすごいエネルギーが必要でした。この物語には、突き詰めると、誰ひとりとして死んでいいキャラがいないので、この先、三つ巴の争いがどういう進展を見せても、軽く心が折れる展開が待ってるのかと思うと、今から鬱(笑) とりあえず吸血姫がデレましたw ラブコメ展開に私的活路を見出して、この先を見守ろうと思います。
2013/02/13
2匹のニャンコ世話担当
表紙の『鎌切』がとんでもなく強く、さくら『百手姫』が大苦戦どころかズタボロ以上のダメージをこらえて『鎌切』の心をへし折った。しかし思考を放棄してるのは予想以上に面倒なんですね。序盤からさくらが大奥序列2名の殺害事件の捜査から、秀影との“デート”はホッとさせてはくれたが、「新撰組」と『吸血姫』が絡んできてからは怒涛の展開でした。秀影は顔を晒せないとはいっても深慮が足りてないせいで、街中や池田屋で危険に接しすぎだ。「黒船」などの策略から民衆を巻き込んで混沌として、世も末の様相か。『モモ』が不穏ですね。
2015/09/06
シュエパイ
誰かに頼りすがることでしか生きていけなさそうな、心の平衡を保てなさそうな、蟷螂の慟哭に、今までで一番の共感を覚えましたよ。(イラッ☆は別枠で) 再び蘇るかのような冥途鳥さんの暗躍と、黒船勢の日本蹂躙に、どーやって立ち向かっていくのやらなぁ
2012/11/12
ころん
城下町で大奥の生徒が殺される事件が起こる。さくらは序列一位『蠅王』に命じられ調査を始めるが、秀影も『鴉』として同行することになる。序列二位『鎌切』が初登場。その順位に恥じない強さを持ちながらも、子供らしい純粋さと残酷さを持つこの作品らしいキャラだなぁと。血だけでなく手や足も飛び交う安定のグロさエグさ。でも秀影の出番が多かった分ラブコメ成分も多くて、ちぐはぐなんだけどこの混沌とした雰囲気がこの作品の持ち味なんだろうな。黒姫とかモモとか、どこでどう絡んでくるのかわからないキャラがたくさんで、続きが楽しみ。
2012/11/17
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