櫻子さんの足下には死体が埋まっている (角川文庫)
櫻子さんの足下には死体が埋まっている (角川文庫) / 感想・レビュー
へくとぱすかる
旭川を舞台にしたミステリ。クイーン的なパズルではなく、捕物帖のような感覚で読める。死体をめぐる専門知識が彩りを添える。リケジョ的な人は多いが、櫻子さんのような性格の人は珍しい。何もここまでエキセントリックに描かなくても、とは思うが、作品のアクセントなので正直おもしろい。続編を読むかどうか、まだ考え中。
2014/04/09
た〜
ヒロインは骨を愛でる女であることと、事件を解決する気もないし実際解決もしないけれど、それ以外は割りとありがちなミステリかな
2013/03/08
おしゃべりメガネ
自分の出身地「旭川」が舞台・・・と思ったら、そんなに描写されておらず、ちょっと残念なキモチに(^_^;)。悪い意味ではなく、「旭川」を無理やり?舞台にしてたような気がして・・・。内容はというと、読みやすいのですが、主人公のキャラがイマイチ設定しきれてない感じがします。「ツンデレ」とはまたちょっと違うクール・ビューティーでいきたかったのかもしれませんが、正直インパクトに欠けているように思えます。キャラ的には「ばあや」さんが一番、成り立っていたかもしれません。2作目・・・やっぱり読んじゃうんだろうなぁ。
2013/09/16
夢追人009
北海道の旭川を舞台に高校生の僕、正太郎と骨を愛でる男前の変人美女、櫻子さんが死体と事件の謎を追う異色ミステリ短編集の1冊目です。本作には骨や死体が普通に出て来るのでダークには違いないのですが、ヒロインのあっけらかんとした性格のお陰で全く暗さを感じさせませんね。正太郎は勘の鈍いワトスン役ですが北海道グルメの食レポに力を発揮しますね。また櫻子と恋人の在原(業平?)「問うた」の文章に古風さを感じますね。甘くまだ若造の正太郎には正義に拘らず我が道を行く櫻子さんの型破りな生き方から人生の厳しさを学んで欲しいですね。
2019/05/12
よっち
北海道旭川。平凡な高校生館脇正太郎が、レトロなお屋敷に住む美人だけど「三度の飯より骨が好き」なちょっと変わったお嬢様九条櫻子さんと関わることで様々な事件に巻き込まれていく物語。許嫁がいたりわりといろいろ事情を抱えていそうな背景を持つ傍若無人な櫻子さんに、お人好しな正太郎や慣れない周囲の人々が振り回される構図ですが、良くも悪くも自分の思いに正直で、優れた洞察力で事件の真相を見通す櫻子さんがふと見せる可愛い表情もあったりで、そんな櫻子さんに正太郎が関わることを止めない理由が少しだけ分かったような気がしました。
2016/01/15
感想・レビューをもっと見る