MISSING (角川文庫)
MISSING (角川文庫) / 感想・レビュー
chiru
“さよならの後”にありがとうを言える日はいつくるんだろう…。死と喪失がテーマ。自殺から男を助けた少年の意外な告白【眠りの海】ミステリアスな会話劇【彼の棲む場所】が好き。翠星のような光を放つ【瑠璃】は一級品✨ 型破りな従姉妹となぜか気があう“僕”。「他人(従姉妹)」が「大切な人」に変わった夏。ふたりの間だけに流れる風みたいな、言葉のいらない時間。そして訪れる哀しみ…。心の中に刺さった小さな棘が抜けていくような短編集。神様は超えられない試練は与えない、きっとそう✨ 手元に置いて何度も読み返したい一冊。★5↑
2020/08/19
扉のこちら側
2018年262冊め。双葉文庫で初読。約6年ぶりの再読になる。この作品は双葉版も角川版も表紙が素敵で気に入っている。タイトルと表紙の印象から失恋する青春物の印象を持ってしまうのだけれど、正しく『MISSING』な喪失を切なく楽しめる。
2018/07/04
さっとん
デビュー作を含む短編集。 どの作品も完成度が高く、読みやすいのにズシリとくる。 ミステリに分類されているようですが謎解きを楽しむというよりは答えのない謎そのものを考えさせられる感じでした。 個人的には「彼の棲む場所」の不気味な感じに強く引き込まれました。
2019/08/31
三代目けんこと
いなくなった大切な誰かを想う…。「瑠璃」に一票。
2021/06/29
★グラスハート★
1.5 デビュー作を収録した5編の短編集。「死」がテーマと理解してよいだろうか。テンポもよく読める作品なんだけど、私にはイマイチ記憶に残りにくかった。 ストックも他にあるので、それに期待。
2021/12/28
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