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エジプト十字架の秘密 (角川文庫)

エジプト十字架の秘密 (角川文庫)

エジプト十字架の秘密 (角川文庫)

作家
エラリー・クイーン
越前敏弥
佐藤 桂
出版社
KADOKAWA
発売日
2013-09-25
ISBN
9784041007945
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エジプト十字架の秘密 (角川文庫) / 感想・レビュー

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W-G

読んだのはこれで3回目。最初は中学の時で全く面白いと感じず、次は高校卒業後すぐでまぁまぁ面白かった。そして今回読み終えて一番満足度が高かった。過去2回はハヤカワ文庫だったので相性が良くなかったのかも。ヨードチンキの手がかりの処理の仕方はシンプルだけど効果絶大。事件の派手さは自分的にはチャイナオレンジに次ぐインパクト。クイーンの作品は事件自体がカーやクリスティと比較して地味な印象があるけれど、今作はそこもクリアしていて代表作なのも納得。傑作古典です。

2016/04/20

NAO

この話は、最初から誤った方向へと導かれている。『エジプト十字架の秘密』という題そのものがくせものなのだ。いくつものミスリードの果てに、ようやく真実が見えてくる。 だが、犯人の目星がつき、殺害の動機がわかったと思っていると、ラストに大どんでん返しがある。ここまではちょっと予想できなかった。脱帽。

2020/07/16

オーウェン

国名シリーズ第5弾はエジプト。いきなり始まるのは首切断の殺し。そして死体は十字架に磔にされたキリストの様。 これまでと違いエラリー警視はほとんど出てこない。 更には地味だった捜査一辺倒が変わり、場所が次から次へと変わる。死体の数も4つですべて首切断という形。 非常に論理的であるのも特徴で、本格ミステリの形態。 首の無い死体は別人という定番をしっかりとなぞっており、4つ目の死体が出ることで犯人の思惑が発覚する。 だから論理的に犯人当てが可能となる。 最後のオチを含めて、これまでの5作品の中でも一番好きかな。

2024/07/16

ジャムうどん@アカウント移動してごはんになります

首を切断され、十字架のように磔にされた遺体。ギリシャを「穏」とするなら、エジプトは「激」の要素が濃い作品。なんと豪華な舞台装置・・・。謎めいた宗教団体に、異様な状態の遺体、姿なき復讐者。たまらんですなぁ。何回か読んでおりなかなかに派手めな作品にも関わらず、不思議と飽きず展開の一つ一つに感心しながら読んでしまいます。目まぐるしい捕り物帳の末、意外な犯人が示されまして、なんと気の利いたラストシーン。いや、もう大好き(笑)そして、デューセンバーグで法定速度外でぶっ飛ばすエラリーのかっこよさ(≧∇≦)惚れる。

2015/12/17

森オサム

国名シリーズ5作目。「 ローマ帽子の秘密」が気に入らず悲劇四部作で高まった自分のクイーン熱が冷めてしまい、手に取るまでに10年掛かりました。きっかけは1998年のドラマ「眠れる森」を見始めた事で、主人公の中山美穂が少女時代に読んでいた本として取り上げられています。脚本は乱歩賞作家の野沢 尚とは言えマニアックですよねぇ(笑)。国名シリーズ全部読む事ももう無いだろう、と思ってましたし、高評価の本作を読む機会が出来て良かった。ドラマ視聴は途中ですが、最終回の視聴率は30%、楽しみ!。あ、本作は長かったです…ね。

2024/10/14

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