パラダイス・ロスト (角川文庫)
パラダイス・ロスト (角川文庫) / 感想・レビュー
ehirano1
本作はツボにはまったせいか一気読みでした。当方の予測は相も変わらずコテンパンにされておりますが、でもなんだがそれが嬉しいんですよね、そう来たかぁ!ってね。自分の思いもよらない所に真実があると云うことには本当にワクワクさせられます。
2016/11/12
zero1
シリーズ第三弾を再読。スパイはまさに超人。「誤算」はフランスで記憶を失った島野の活躍。臨機応変の対応、相手に話させ情報を得ることと、記憶の階層は興味深い。スパイでなくても役に立つ。「失楽園」はシンガポールが舞台。人を操る術は圧巻(後述)。真珠湾の前にコタバル上陸作戦があったことは知られてない。「追跡」は結城中佐の正体を追う英国人記者。「暗号名ケルベロス」は客船、朱鷺丸での英日スパイの戦い。予定外のことが次々と起こり、内海はピンチに!その後が気になるけど凝りすぎか?シリーズは「ラスト・ワルツ」に続く。
2019/03/06
射手座の天使あきちゃん
何て凄まじい人達なんでしょう、シリーズ三作目にして益々冴えわたるプロの技 知略・謀略・なりすまし・変装・偽装・暗号解読 そんなスパイが「暗号名ケルベロス」のラストで、ふと見せた人間味にめっちゃ感動(笑) それにしても魔王・結城中佐の先見性と深謀遠慮や恐るべし! さあ次作はどんな謀略が展開されるやら、ちょー楽しみぃ!!(笑)
2013/07/13
kishikan
D機関シリーズ3作目。相変わらず面白いし、D機関所属の人達は凄い。それを統括する結城中佐は、直接工作活動を行うわけじゃないけど、さらに凄い。小説の世界とはいえ、今の日本に存在するのか分からないこのような機関、そして結城達に、身震いするような感動を覚える。本作は5編(ただし、そのうち2篇は連作)の独立した短編集。いずれも面白いが、なかでも、「追跡」は結城中佐の生い立ちに迫る作品なので、ジョーカー・ゲームファンなら見逃せない。スパイアクションものが好きな人なら、「誤算」がお薦め。さあ、次はラスト・ワルツだ。
2015/07/05
kaizen@名古屋de朝活読書会
謝辞にラッフルズホテル Resident HistorianであるLeslie Demker氏の名前がある。フランス、シンガポール、世界を股にかけた物語を書くには、それなりの調査が必要なのだろう。D機関、レジスタンスなど、時代を感じさせない物語構成は、秀逸。
2013/08/06
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