九十九怪談 第四夜 (角川文庫)
九十九怪談 第四夜 (角川文庫) / 感想・レビュー
夢追人009
木原浩勝さんの飛びっきり短くて勝負が早く気忙しい現代にピッタリなショートショート怪談噺集「九十九怪談」の第四夜です。本書は本文が243頁ありますが、余白も多くて実質はもっと短い印象で普通の本の半分の時間で読めますね。嘘か真かはさて置くとしまして著者は不可解な事象を次々と考える技に長けている方だなと思いますよね。もう意味を深く考えずにそのまま一気呵成に読み進めるのがよいでしょうね。真夏にラジオから古い紅白歌合戦の放送が流れる話。煙草を咥えたら霊に怒鳴られて叩き落され実はその場所が昔ガソリンスタンドだった話。
2020/02/27
p.ntsk
シリーズ第4弾。いつものように怖い話からちょっと不思議な話まで。直接霊が登場するものより不思議な話の方が奇妙すぎて怖かったりする。1話見開き1ページ位なのでサラッと読めてしまうがもの足りなさを感じる。分量倍くらいほしいところ。印象に残ったのは「親指」「嘘」「ヘアサロン」「注意」「五歳の頃」「地下鉄」「間取り」「糊付け」「港区のマンション」。[共読反映の為登録]
2019/08/12
スカラベ
99話の怪談が収録された怪異談集。何故かいきなり第四夜から読みはじめたが、特に憑き物・・いや続きものではないので問題ない。「新耳袋」シリーズはテレビ、映画で全て観ており大好物なので、こちらも同じ作者ということで読んでみた。実話系怪談ということで、実際に起こったことを取材し蒐集しているというところはじわりぞわりとくるが、ん~、これはちょっとパンチに欠けるかな。どちらかというと不思議なまま終わる話が多い。怪談を100話語り終えると、何かの怪異が起こるそうだが、99話に自分の怪談を1つ加えてみろという事なのか?
2015/07/01
坂城 弥生
多頭飼いしているネコが、みんなで何もないところを凝視してたら確かに怖い。ネコはたまに何もないところを見つめてたりするし。
2020/12/10
フキノトウ
「読経」が怖かった。あんまりお話の説明というか、実はこういうことだった!とかいう感じでもなく、え?こういう意味なのかな?と考えてしまうお話が多かった気がします。でも、自分が体験したらと想像すると、わたしには耐えられないなと思いました(._.)シリーズ最恐という、「港区のマンション」そこまで恐いとは思わなかったんですが、写真が掲載されてていろいろ想像してしまって、やめてーと思わず目を覆ってしまいました。
2014/06/30
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