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at Home (角川文庫)

at Home (角川文庫)

at Home (角川文庫)

作家
本多孝好
出版社
角川書店
発売日
2013-06-21
ISBN
9784041008522
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at Home (角川文庫) / 感想・レビュー

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射手座の天使あきちゃん

ちょっと訳ありな「家族」の甘くないけど、じんわり心が温かくなるショートストーリー 「日曜日のヤトカリ」既読でしたが弥生さん やっぱり最高~(笑) 「at Home」いい話だけどありえないんですけど!(笑) 「共犯者たち」元両親のとぼけた感じがいいです 「リバイバル」大人じゃないと難しいですね <(^_^;

2013/07/28

やせあずき

「家族モノ」の短編集です。このジャンルは、萩原浩さん「家族写真」、奥田英朗さんの「我が家の問題」「家日和」などが大好きなのですが、本日、本多さんも加わりました。何しろ描かれる家族の「かたち」が突拍子もなくいびつで、初めは違和感を感じずにはいられないのですが、4つの話を通して、どんな「かたち」であろうと、愛情で繋がっている限り、受け入れ合うことができるのが家族なんだし、そんなに難しく考えなくてもいいんだよ、と最後は幸せな気持ちにしてくれます。それにしても、最近は、原作がいいとすぐ映画になっちゃますね。

2015/08/07

みも

経済力があり強靭な精神力を持つ父親、包み込むような優しさで良妻賢母そのものの母親。だが、他人が認知するその父母の肖像は必ずしも真実とは限らない。その子が欲しいものは、ただ「愛情」だけだから…「at Home」「日曜日のヤドカリ」「リバイバル」「共犯者たち」4篇。様々な形で形成する家族を描く。よしんば血の繋がりがないとしても、そこには確かな「愛情」がある。その筆致は鋭利なナイフのように…しかしその肌触りは上質なカシミアのような…そんな暖かな秀作。僕の愛は家族に届いているか…静かに自問する。#ニコカド2020

2020/12/31

佐々陽太朗(K.Tsubota)

家族四景。ドライな語り口に、所々ユーモアを交えながらも本質は結構ウェット。読み進めるにつれズシンと堪えた。家族ってのはやっぱり人が生きていくうえでの基本なんだよなぁ。でもその家族ってのが案外もろいものなのだ。だってそれを構成する人がもろいのだから。人生はやり直しがきかない。一度壊れたものは、二度と元どおりにはならない。元に戻らないながらも何とかしようとするしかない。人生は祈りに似ている。「日曜日のヤドカリ」は『Story Seller2』に収録されていたので読むのは二度目。やはりこれば名作だと確認。

2014/11/16

優希

普通でない家族の絆を描いた短編集でした。家族全員が自分たちは普通ではないと受け入れながら、その家族の中で必死に幸せになろうともがいている姿にヒリヒリとした痛みを感じました。愛はあるけれど、その愛も歪んでいるように思います。ここに出て来る家族は、一見崩壊しているようでも繋がっているように見えました。だからこそ様々な家族の形があって、それでも時間をかけて家族であろうとするのは、必ずしも自然に家族になるのではなくて、色々な想いを共有しながら家族になっていくからではないでしょうか。面白かったです。

2015/09/26

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