忌談 (角川ホラー文庫)
忌談 (角川ホラー文庫) / 感想・レビュー
ヴェルナーの日記
著者・福澤徹三氏は、様々な職に就いた経験を持ち、2000年に作家デビュー。虚実織り交ぜ、奥行きのある作品を生み出している。本作『忌談』は、単なる怪談(ホラー作品)だけはなく、不気味なモノ、グロいモノ、後味の悪いモノなど、掌編37作品を集録している。当に福沢ホラーのエキスが存分に溢れた一冊に仕上がっていると思う。
2021/04/07
夢追人009
福澤徹三さんの忌わしい話の一冊目で「心霊だけでは読者から飽きられる」と正直に悩みを吐露されている姿勢に好感が持てますね。人間の為す凄まじい悪意の所業が滅茶苦茶恐ろしくてこれまで生きて来て運よく自分が犠牲者ではなかった事にひたすら感謝したくなりましたね。如何にも実際にありそうな悲惨な話。『五十四時間』E子さんが忘年会の帰りに飲み歩いた深夜二時頃に「九十分千円で呑める」という若い男の声につられて行った店で黒服の男達に酒を勧められ飲む内に意識を失う。気づくと朝方の路上で、財布には二万円程あった金が千円しかない。
2020/10/10
nuit@積読消化中
ウシジマくんばりに、裏社会の怖さを味わいました。幽霊よりも人間の方が数倍怖い。因みにプチグロい部分もいくつかあり、正直、ホラー好きとはいえ、私好みではなかったです。でも、もちろん実話怪談ものも多数あって、特に最後の「禁区」は怖かった!!ので、未読の怪談好きの皆さん、これは必読ですよ!
2016/08/18
トリオネア
怖くない。鳩の感触がぬるりって…、脂粉でぱっさぱさだと思うんだけど。
2020/02/23
ゆみきーにゃ
《購入》まさかあのM崎さんの話が載ってるとは!心霊系の話がもっと読みたかったな。
2015/08/15
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