魔女の宅急便 3キキともうひとりの魔女 (角川文庫)
魔女の宅急便 3キキともうひとりの魔女 (角川文庫) / 感想・レビュー
のっち♬
「あの子がじゃまをする。わたしの大事にしているコリコの町のくらしを」ある日突然飛び込んできた四つ下の女の子ケケ、キキはケケに押されてどんどん自分を見失う。静まっては波打つ感情、湧き上がる不安、痛みを増す心の刺、そんなキキの大人びていく心情が描かれている。「わたしはとんぼさんがすき、とんぼさんのコリコの町もすき」見えないけど消せない思い出、見つけること、空の中、果てしないことの中に魔法はある。子供の終わりの扉は大人のはじまりの扉、できることひとつを宝に通る時、新たな自分に出会うのだ。「あなたにもきっとある」
2020/02/23
たるき( ´ ▽ ` )ノ
キキの気持ちが、痛いほど伝わってきた。私もそんな気持ちになったことあるなぁ…。苦しかったり、ハラハラする中にも、柔らかい場面があり癒された♪4巻も続けて読もう☆
2015/07/25
ちはや@灯れ松明の火
魔女の宅急便、ライバル出現です。暗闇に光る赤い玉、結い上げた髪は小鬼の角、四年目の春に巻き起こった嵐。ひとつの町にふたりの魔女、積み重ねてきた日々が揺らぐ危機、あざ笑うようにその名が響く。ふうせんパン、飛行クラブ、大切だと思っていた場所に入り込んでくる影。けとばした相棒、浮かれたミカン色のドレス、大切にしていたものまで自分で放り投げてしまう。影が心の中にまでしみ込んでくる。それでも、町を離れるには、手を離すには、あたたかさを知りすぎてしまったから。嵐の後にのぞく青空、迷子になりかけた気持ちが帰ってくる。
2014/08/21
nz
1と2の自分の感想を読み返したら、ほぼ同じことを書いてて笑えました。さて第3巻。実は年長さんくらいの時に初めてひとりで読んだ「本」と言えるボリュームの本が、ジブリの大判絵本「魔女の宅急便」。でも、あんまり好きじゃなかったんです。その時はうまく説明出来なかったけど、心がざわざわして、もやもやして、悲しくなった。今回第3巻を読んで、その理由が20数年ぶりに分かった気がしました。このシリーズの根底にある、悲しさみたいなもの。
2014/05/27
白きゅま
コリコの町に来て四年目を迎えたシリーズ第3巻。とても風変わりなケケという女の子が転がり込んで来て、キキの気持ちは不安や疑問でいっぱいに!大人になっていく過程ではとても必要な話しだと思いましたが、正直気持ちが前向きでない時には、少し辛い作品となっています(+_+)そうした中でも、「タカミカラさん」と「ぞうさんからうさぎさんへ」は和やかにさせてくれる話しでした(^^)/
2014/01/21
感想・レビューをもっと見る