DT (角川文庫)
DT (角川文庫) / 感想・レビュー
ちぇけら
部屋でふたりで遊んでいて日が暮れてもあの子は電気をつけようとしなかった。ぼくはやろうなんて思いもせず、つぎにその子を笑わせる言葉ばかり考えていた。夜はどんどん更けていった。小指が触れあったままぼくは童貞だった。あの子の部屋はとにかくいい匂いで、それだけで大人を知った気がした。何年たっても、あの頃の向ける先のない衝動や混乱や、脳裏にえがいた幻想が忘れられない。「うっかり童貞喪失した気持ちになってたけど、ちっともしてなかったんだ」そう、ぼくらは「生まれたときはみんな童貞」だった、いつまでも誇りたかきDTだ。
2019/09/09
ツバメマン★こち亀読破中
これ単行本で以前読んでいました。よりによってこの本をまた手に取るとは…でもまあ文庫化記念の対談が掲載されているから良いか…なんて誤魔化されないぞっ(笑)童貞をこじらせた人は、そうでない人よりも想像力、創造力に富むというのはそうだと思う。だから何でも早く経験した方が良いとは思いませんが、童貞ブームは今後も来ないと思うなあ…。
2019/01/27
saga
この二人の掛け合いだから面白いに違いないと思って買ったのだが、共感半分に訳判らん半分。読んでいて「修行か?」と感じた。久しぶりに買い損の気分を味わった。残念
2013/12/28
METHIE
ある意味子供っぽさ、青春っぽさのことをDTというのかもしれない。
2013/11/22
diesuk
グランフロントにて購入。旅行中のお風呂の友として読んだ。この元本が11年前に出たせいで、自分のイニシャルであるDTは呪われたものとなった。一生DTと付き合わなきゃいけない悲しみをどうしてくれる!ちなみにスケートの高橋大輔も一生DTである(笑)DTって童貞のことかと思ってたんだけど、いつまでたっても童貞の心を持った人ってことだったのね。とすると自分は完全にDTだわ。20代も半ばまで童貞だったから、そのあと何人もの女性とお付き合いしてきたけど、未だに女性との関係は手探りだからね。そういうDT野郎に愛を!
2013/11/01
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