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9の扉 (角川文庫)

9の扉 (角川文庫)

9の扉 (角川文庫)

作家
北村薫
法月綸太郎
鳥飼否宇
竹本健治
歌野晶午
殊能将之
辻村深月
貫井徳郎
麻耶雄嵩
出版社
角川書店
発売日
2013-11-22
ISBN
9784041010952
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9の扉 (角川文庫) / 感想・レビュー

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🐾Yoko Omoto🐾

超超豪華な執筆陣による夢のようなリレー形式の短編集。北村氏発案の企画もので、それぞれの作家さんが異なる「お題」を次走の作家さんに投げて作品リレーするという楽しさ。他の作家さんの設定や登場人物を少し、又はまるごとリンクさせて新しいプロットを作り上げている作品も多く、遊び心とミステリーとファンタジーの絶妙なブレンド感が最高。鳥飼さん→麻耶さん、貫井さん→歌野さんのリレーが個人的に一番ツボだった。ラストの辻村作品が先頭の北村作品に綺麗に繋げて締め括っているのも美しい。あとがきまでニヤニヤ楽しめるお薦めの一冊!!

2014/01/25

ケイ

北村さんから始まる短編のバトンリレー。次の作家さんにお題を書いたタスキを渡すのだ。次の作家さんは、お題さえ守れば、前の話を活かすも独自に書くも自由。北村さんのくしゅん!にまさかと思い、法月さんの猫探しに笑い、殊能さんの話がわからなくて戸惑う。その後の数人の作家さんで私は中弛み。貫井さんで持ち直し、それに続く歌野さんで、かなりブラックながらもうまい!と唸る。そして最後の辻村さん…、さすが。よくぞ先輩方の話をここまでうまく引き受けました。そして解説はリレーが反対ってのも、気が利いていていいですね。

2016/01/08

みのゆかパパ@ぼちぼち読んでます

9人の豪華執筆陣によるアンソロジーなのだが、前の筆者が、次の作品の筆者とともに、その“お題”もリクエストするという試みが、まずは面白い。しかも、単に“お題”に即した短編ができました、というだけでなく、そこにひねりをきかせたり、前作との絡みを見せたりと、それぞれに趣向も凝らされているので、次はどう来るのかと楽しませてくれる。個人的には、この企画ならではの遊び心に“お題”の使い方が絶妙にハマった麻耶作品にうならされたが、トリを飾る辻村作品もただただ見事。執筆陣の「あとがき」も楽しく、存分に堪能させてもらった。

2014/06/18

りゅう☆

次の作家さんへお題を手渡すリレー形式。いまいち理解できないくしゃみ話の北村さん、猫と飼い主が入れ替わる法月さん、2人の仕事内容が簡単に読めた殊能さん、お笑い芸人の秘密に驚きの鳥飼さんの後を摩耶さんがスコッチ繋がりで描く。現代風源氏物語の竹本さん、飛び石からの帳尻合わせが心苦しい貫井さんから見事続編に繋げた歌野さん、ラストはサクラで可愛い初恋を描いた辻村さん。独立してたり続編だったりの趣向は楽しめた。全体的に物足りない印象だが、作品と逆に辿る作家さん達のあとがきで楽しみながら描いた気持ちが伝わってきた。

2016/02/13

みかん🍊

前の作家さんがお題を出して次の作家さんへ繋げるリレー小説。北村さんに始まり辻村さんで終わる、そしてあとがきは逆に辻村さんから北村さんへお題の受け止め方解釈も様々でお題意外の他の作品のキーワードが入っていたり成る程と唸らせる、法月さんの「まよい猫」最後の辻村さんの「さくら日和」が好きだった。

2018/11/13

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