つれづれ、北野坂探偵舎 著者には書けない物語 (角川文庫)
つれづれ、北野坂探偵舎 著者には書けない物語 (角川文庫) / 感想・レビュー
まりも
前回よりも謎解き要素が上がっているし登場人物の秘密が明かされたりと色々と良かったです。今回のは散らばっていたピースがはまっていき最後の結末へと向かうので前回と違って妙なもやもやが少なかったです。割と真っ当にミステリーしてたのが良かった。舞台が神戸の割にあんま生かせてないのがちょっと残念ですが。しかしユキちゃんの存在感が一気に薄くなったなぁ。
2014/08/07
hnzwd
シリーズ第二弾。設定を使い切った物語を生み出すストーリーテラーと、そのストーリーに突っ込みを入れていく編集者の掛け合いが楽しい。ボケとツッコミのような楽しさも感じますが、そこに幽霊の存在と、各幽霊が一つだけ持つ特殊能力っていう設定を加えることでストーリーの選択肢を拡げることに成功しています。"大勢の人に見られている幽霊は偽物の可能性が高い"→"姿を見せる、という心霊現象を起こせる幽霊の場合、この状況が発生する可能性はある"と、いう流れとかは素敵です。
2014/01/15
真理そら
レイニーという幽霊の存在感が、主役たち(作家、元編集者)の存在感を上回る巻。海辺のノゾミちゃんはなぜそんなところで地縛霊になっているのか、なぜ元編集者兼カフェオーナー兼探偵はお菓子作りにこだわるのか、紫の指先とは?と謎は深まるばかり。それにしても役者ではなく裏方をやりたい学生ばかりで構成された演劇サークルって…。
2023/09/07
あむぴの
シリーズ2作目。ちょっぴり難解な前作の設定を覚えているうちに読もうと決意。前作の続きかなーと思っていたら、違った。順番がわからない演劇の脚本を正しい順番にして、さらに内容を付け加えるといった内容。なるほど、難解。しかも、やっぱり幽霊が関係してくる。うーん、全部が理解できない感じが逆に癖になりそうな予感。意味不明だ・・・。2013年12月、角川文庫。
2016/05/15
つたもみじ
シリーズ第二弾。サックリ読了。前作での依頼者だったユキから紹介されて、幽霊の噂の出ている演劇サークル「ラバーグラス」の依頼を受ける事になった、元編集者で現探偵&カフェオーナー佐々波蓮司と、小説家・雨坂続の二人。大学を訪れると、そこには二人がよく知る幽霊、レイニーが居た。ノゾミちゃんと母親、そして二人の過去も絡んでくる今作は、シリーズ通してのストーリーが少し進んだ感じ。相変わらずのストーリーテラー。ラストには二人が探偵を続けながら探し続けている「紫色の指先」が垣間見える。続編が非常に気になります…。
2014/03/07
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