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北天蒼星 上杉三郎景虎血戦録 (角川文庫)

北天蒼星 上杉三郎景虎血戦録 (角川文庫)

北天蒼星 上杉三郎景虎血戦録 (角川文庫)

作家
伊東潤
出版社
KADOKAWA/角川書店
発売日
2013-12-25
ISBN
9784041011324
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北天蒼星 上杉三郎景虎血戦録 (角川文庫) / 感想・レビュー

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ポチ

数奇な運命に弄ばされたかのような、上杉三郎景虎。だが、その義は死ぬまで変わらずとても清々しい。反対に、樋口与六と上杉景勝の悪人振りが際立っていたが、そんな2人もたまにはいいかな。

2020/06/25

あも

相模の獅子・北条氏康の末子三郎は、激動の関東情勢の中、望む望まぬに関わらず立場を変えられていく。北条家の藩屏として立ったと思えば一転上杉謙信との同盟を証する人質へ、そして謙信の養子嗣となるも謙信の急死により凄惨な後継者争いへと。北条、上杉、武田、織田…戦国の巨人達が巻き起こす強風に翻弄される脆弱な旗のような存在であった彼は、若く青く清冽な野心を胸に大地を踏みしめる。自身の旌旗は自らの起こす風でこそ、たなびかせることを求めて。とにかく悲しい。元々そこまで好きでは無かった直江兼続がより嫌いになる一冊だった…。

2016/09/27

ちばと~る

こないだ読んだ「武田家滅亡」の姉妹編。謙信死後の跡目争いである御館の乱を敗者である景虎の視点でジックリ描いた傑作!北条氏康の7男だった三郎は越相同盟の人質として越後へ。厳しい人質生活を覚悟するも、予想に反して謙信の後継者へ!しかし悪辣非道な直江兼続と上杉景勝が!!あ〜ムカつく!!景虎もかわいそうだけど道満丸まで殺すなよ〜。一気に直江兼続が嫌いになるオススメの一冊です!!

2017/02/27

hippos

上杉景勝や直江兼続の嫌な奴っぷりは見事に描かれているのに肝心の景虎が戦国大名として生き残るには甘すぎる。もう少しタフなところも描いてくれたら感情移入できたかも。 景勝や兼続側からの視点で書かれたものがあれば読んでみたい。

2021/05/15

Wan-Nyans

★★★★★戦国の世の無情さに身震いした。謙信の二人の養子である景虎・景勝の家督争いを、北条家出身の景虎(北条氏康七男)を主役に据えて描く。「御館の乱」の結末は、予想がつくとはいえ、余りに残酷。義を貫く謙信の意志を引き継ぐと共に、氏康の掲げる、民の為の関東静謐を目標にする景虎。一方、上田長尾一派の権力独占を目論む景勝と樋口与六(後の直江兼続)。まだ十代に過ぎない与六の策謀により景虎の理想は潰える訳だが、その後の上杉家はかつての勢いを失い、加担した武田勝頼も滅亡への道を歩む。姉妹作「武田家滅亡」も読まねば。

2017/12/03

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